第49回 理学療法士国家試験 午前 第50問
理学療法管理学第49回午前
第49回 理学療法士国家試験 午前 第50問(理学療法管理学)の正答は 2 です。これは「誤っているのはどれか」を問う問題です。
問題
理学療法室での感染予防について誤っているのはどれか。
- 1. 患者ごとに手洗いをする。
- 2. 冬季には室内の湿度を低く保つ。 ✓
- 3. 付き添い者の感染にも注意する。
- 4. 自分が感染源にならないように気を配る。
- 5. 手洗い後は使い捨てペーパータオルで手を拭く。
正答:2番
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解説
■ 正答:2番 — 冬季には室内の湿度を低く保つ。
これは「誤っているのはどれか」を問う問題です。乾燥した環境では飛沫が小さな飛沫核となって長時間空気中を漂い、インフルエンザウイルスなどの生存率も高まります。さらに気道粘膜が乾燥して線毛運動による防御機能が低下するため、冬季は湿度を50〜60%程度に保つのが正しい感染予防です。
【各選択肢の解説】
1. 患者ごとに手洗いをする。
✅ 正しい。手指衛生は標準予防策(スタンダードプリコーション)の中核で、患者接触の前後ごとに実施します。理学療法は密接に触れる場面が多いため特に重要です。
✅ 正しい。手指衛生は標準予防策(スタンダードプリコーション)の中核で、患者接触の前後ごとに実施します。理学療法は密接に触れる場面が多いため特に重要です。
2. 冬季には室内の湿度を低く保つ。
❌ 誤り。低湿度は飛沫核の浮遊時間を延ばし、ウイルスの生存にも有利に働きます。加湿して湿度50〜60%を保ち、あわせて定期的な換気を行います。
❌ 誤り。低湿度は飛沫核の浮遊時間を延ばし、ウイルスの生存にも有利に働きます。加湿して湿度50〜60%を保ち、あわせて定期的な換気を行います。
3. 付き添い者の感染にも注意する。
✅ 正しい。家族や付き添い者も感染源・感染経路になり得ます。面会者への手指衛生・マスク着用・体調不良時の来院自粛の指導が必要です。
✅ 正しい。家族や付き添い者も感染源・感染経路になり得ます。面会者への手指衛生・マスク着用・体調不良時の来院自粛の指導が必要です。
4. 自分が感染源にならないように気を配る。
✅ 正しい。療法士は多数の患者と接触するため、自身が媒介者になる危険が高い職種です。ワクチン接種、体調不良時の勤務調整、白衣やタオルの管理などが求められます。
✅ 正しい。療法士は多数の患者と接触するため、自身が媒介者になる危険が高い職種です。ワクチン接種、体調不良時の勤務調整、白衣やタオルの管理などが求められます。
5. 手洗い後は使い捨てペーパータオルで手を拭く。
✅ 正しい。共用の布タオルは湿潤して細菌が繁殖し交差感染の温床になるため、使い捨てペーパータオルを用います。
✅ 正しい。共用の布タオルは湿潤して細菌が繁殖し交差感染の温床になるため、使い捨てペーパータオルを用います。
【試験対策ポイント】
標準予防策は「すべての患者の血液・体液・分泌物・排泄物・傷のある皮膚・粘膜は感染性があるとみなして扱う」という考え方です(汗は除く)。
| 感染経路 | 主な疾患 | 追加の予防策 |
|---|---|---|
| 接触感染 | MRSA、ノロウイルス、疥癬 | 手袋・ガウン、器具の専用化 |
| 飛沫感染 | インフルエンザ、風疹、流行性耳下腺炎 | サージカルマスク、1〜2m距離の確保 |
| 空気感染 | 結核、麻疹、水痘 | N95マスク、陰圧個室 |
理学療法室では、平行棒・マット・プラットフォーム・車椅子など共用物品の清拭消毒、患者ごとの手指消毒、リネンの交換が実務上の要点です。湿度管理は「冬は加湿」が正解であり、「乾燥させる」という選択肢はほぼ確実に誤りと判断できます。
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