PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第49回 理学療法士国家試験 午前 第48問

運動学第49回午前

第49回 理学療法士国家試験 午前 第48問(運動学)の正答は 1・5 です。運動学習の成立は、練習によるパフォーマンス改善が一時的でなく保持(retention)・転移(transfer)されることで確認されます。

問題
運動学習が成立する過程で起こるのはどれか。2つ選べ。
  1. 1. 誤差の平均値が減少する。
  2. 2. 誤差のばらつきが大きくなる。
  3. 3. 課題遂行に向ける注意の量が増大する。
  4. 4. 結果の知識(KR)への依存度が増大する。
  5. 5. 練習効果の翌日への持越しが容易になる。

正答:1・5番

次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。記録は残りません — 記録・弱点分析つきは無料アプリ
スポンサーリンク(広告)
解説
■ 正答:1・5番 — 誤差の平均値が減少する/練習効果の翌日への持越しが容易になる

運動学習の成立は、練習によるパフォーマンス改善が一時的でなく保持(retention)・転移(transfer)されることで確認されます。誤差の平均値が小さくなること(正確性の向上)と、翌日以降にも効果が持ち越されること(保持の成立)は、いずれも学習が成立した証拠です。


【各選択肢の解説】

1. 誤差の平均値が減少する。
✅ 正しい。目標値からのずれが小さくなり、動作の正確性が高まります。学習の最も基本的な指標です。
2. 誤差のばらつきが大きくなる。
❌ 誤り。学習が進むと再現性が高まり、誤差のばらつき(分散・標準偏差)は小さくなります。一貫して同じ動作ができることが習熟の証です。
3. 課題遂行に向ける注意の量が増大する。
❌ 誤り。Fittsらの3段階(認知段階→連合段階→自動化段階)で示されるとおり、学習が進むほど動作は自動化され、必要な注意量は減少します。二重課題(歩きながら会話など)が可能になるのはその表れです。
4. 結果の知識(KR)への依存度が増大する。
❌ 誤り。KR(結果の知識)は学習初期には有効ですが、与え続けると依存が生じて保持が悪くなります。学習の進行に伴いKRの頻度を減らす(漸減法・帯域幅法)ことで、内在的フィードバックによる自己修正が育ちます。
5. 練習効果の翌日への持越しが容易になる。
✅ 正しい。時間をおいても効果が残る(保持テストで成績が維持される)ことが、一過性のパフォーマンス変化ではなく学習が成立した証拠です。

【試験対策ポイント】

運動学習の基本概念を整理しておきましょう。

  • Fittsの3段階:認知段階(何をするか理解する・誤差大)→連合段階(誤差とばらつきが減る)→自動化段階(注意が不要になり二重課題が可能)
  • フィードバックの種類:内在的フィードバック(自分の感覚)と外在的フィードバック=KR(結果の知識:結果がどうだったか)/KP(パフォーマンスの知識:動き方がどうだったか)
  • 練習スケジュール:集中練習と分散練習、恒常練習と多様練習ブロック練習(習得は速いが保持は不良)とランダム練習(習得は遅いが保持・転移が良い=文脈干渉効果)
  • 学習の確認:練習中の成績ではなく、保持テスト・転移テストで判定する
「学習が進む=誤差もばらつきも注意量もKR依存も減る」「保持と転移は増える」と、増減の向きをまとめて押さえるのが得点のコツです。

📗 PTカコモンの学習教材

この問題でつまずいた範囲は、PT国試ノート「運動学」該当の章でまとめて復習できます。過去問だけでは埋まらない「なぜそうなるか」を、頻出ポイントに絞って体系的に読めます。赤シート・覚えたチェック・印刷に対応。

▶ この範囲のノートを開く
無料 / 12科目・全84章。運動学・解剖学・生理学は無料で読めます。
✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

編集・監修方針を見る →

スポンサーリンク(広告)
\ この1問で終わりにしない /
理学療法士の過去問、ぜんぶ無料で解ける
無料で過去問演習を始める ▶
登録30秒・ずっと無料
関連

▶ 第49回 全問一覧

▶ 運動学 の過去問一覧

スポンサーリンク(広告)