PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第49回 理学療法士国家試験 午前 第56問

解剖学第49回午前

第49回 理学療法士国家試験 午前 第56問(解剖学)の正答は 2 です。大脳基底核は大脳半球の深部にある灰白質の集まりで、線条体(尾状核+被殻)・淡蒼球・視床下核・黒質が中核であり、広義には扁桃体・前障も含めます。

問題
大脳基底核に含まれないのはどれか。
  1. 1. 被殻
  2. 2. 網様体
  3. 3. 淡蒼球
  4. 4. 尾状核
  5. 5. 扁桃体

正答:2番

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解説
■ 正答:2番 — 網様体

大脳基底核は大脳半球の深部にある灰白質の集まりで、線条体(尾状核+被殻)・淡蒼球・視床下核・黒質が中核であり、広義には扁桃体・前障も含めます。網様体は大脳ではなく脳幹(中脳・橋・延髄)の構造なので含まれません。


【各選択肢の解説】

1. 被殻
✅ 正しい。淡蒼球とともにレンズ核をつくり、尾状核と合わせて線条体を構成する大脳基底核の一部です。被殻出血は脳出血の最好発部位です。
2. 網様体
❌ 誤り。網様体は脳幹に散在する神経細胞群のネットワークで、覚醒(上行性網様体賦活系)や筋緊張・姿勢制御に関わります。大脳基底核には含まれません。
3. 淡蒼球
✅ 正しい。基底核の出力部(内節)として視床へ抑制性出力を送ります。
4. 尾状核
✅ 正しい。側脳室に沿って走る大脳基底核で、被殻とともに線条体を構成します。Huntington病では尾状核の萎縮が特徴的です。
5. 扁桃体
✅ 正しい。側頭葉内側にあり、情動(とくに恐怖)に関わります。発生学的に大脳基底核(広義)に分類されます。

【試験対策ポイント】

基底核まわりの用語は「まとめ名称」を整理して覚えます。

  • 線条体=尾状核+被殻レンズ核=被殻+淡蒼球
  • 直接路(促通)と間接路(抑制)のバランスが崩れると運動異常が出る
  • Parkinson病=黒質緻密部のドパミン神経細胞変性 → 寡動・固縮・振戦
  • Huntington病=線条体(尾状核)変性 → 舞踏運動/片側バリズム=視床下核病変
  • 網様体は脳幹、赤核・黒質は中脳、扁桃体・海馬は側頭葉内側 — 「大脳基底核でないもの」として出るのは網様体・赤核・視床が定番
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