PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第49回 理学療法士国家試験 午後 第45問

解剖学第49回午後

第49回 理学療法士国家試験 午後 第45問(解剖学)の正答は 5 です。顎関節の関節円板には外側翼突筋の上頭が直接付着しています。

問題
顎関節にある関節円板の動きに直接関係する筋はどれか。
  1. 1. 咬筋
  2. 2. 側頭筋
  3. 3. 顎二腹筋
  4. 4. 大頰骨筋
  5. 5. 外側翼突筋

正答:5番

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解説
■ 正答:5番 — 外側翼突筋

顎関節の関節円板には外側翼突筋の上頭が直接付着しています。開口時に外側翼突筋が働くと、下顎頭とともに関節円板が関節結節に向かって前方へ滑走するため、関節円板の動きに直接関与する筋は外側翼突筋です。


【各選択肢の解説】

1. 咬筋
❌ 誤り。頬骨弓から下顎枝外面・下顎角に停止する強力な閉口筋です。関節円板には付着しません。
2. 側頭筋
❌ 誤り。側頭窩から起こり下顎骨の筋突起に停止する閉口筋(後部線維は下顎を後退させる)で、関節円板には付着しません。
3. 顎二腹筋
❌ 誤り。舌骨上筋群の一つで、舌骨を固定すると下顎を引き下げて開口を補助しますが、関節円板には付着しません。
4. 大頰骨筋
❌ 誤り。顔面神経支配の表情筋で、口角を上外方に引き上げます(笑う筋)。咀嚼や顎関節の運動には関与しません。
5. 外側翼突筋
✅ 正しい。上頭が関節円板および関節包に付着し、下頭が下顎頸に付着します。両側が働くと下顎を前方に突出させ開口を助け、関節円板を前方へ誘導します。

【試験対策ポイント】

咀嚼筋は4つ(咬筋・側頭筋・内側翼突筋・外側翼突筋)で、いずれも三叉神経第3枝(下顎神経)支配。

主な作用
咬筋閉口(下顎の挙上)
側頭筋閉口・下顎の後退
内側翼突筋閉口・下顎の側方運動
外側翼突筋開口の補助・下顎の前方突出(上頭が関節円板に付着)
  • 顎二腹筋・顎舌骨筋・オトガイ舌骨筋などの舌骨上筋群は開口筋として働くが、咀嚼筋には含まれない(顎二腹筋前腹は下顎神経、後腹は顔面神経支配)。
  • 大頰骨筋・口輪筋・眼輪筋は表情筋で顔面神経支配。咀嚼筋(三叉神経)との支配神経の違いは頻出。
  • 顎関節は関節円板をもつ複関節(両側同時に動く)で、開口の前半は蝶番運動、後半は滑走運動という2相性の運動をする。
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