第49回 理学療法士国家試験 午後 第52問
解剖学第49回午後
第49回 理学療法士国家試験 午後 第52問(解剖学)の正答は 3・5 です。大腿骨遠位端では外側顆のほうが横径が大きく前方への張り出しも強い(膝蓋骨の外方偏位を防ぐ形状)。
問題
大腿骨について正しいのはどれか。
- 1. 頸部は後捻している。
- 2. 骨幹部は後弯している。
- 3. 外側顆は内側顆より大きい。 ✓
- 4. 骨頭窩は骨頭の外側にある。
- 5. 大転子は小転子より近位にある。 ✓
正答:3・5番
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解説
■ 正答:3・5番 — 外側顆は内側顆より大きい/大転子は小転子より近位にある
大腿骨遠位端では外側顆のほうが横径が大きく前方への張り出しも強い(膝蓋骨の外方偏位を防ぐ形状)。また近位端では大転子が小転子よりも上方(近位)かつ外側に位置する。
【各選択肢の解説】
1. 頸部は後捻している。
❌ 誤り。大腿骨頸部は前捻しており、成人の前捻角は約10〜15°。前捻角の増大は内股歩行(in-toeing gait)の原因となる。
❌ 誤り。大腿骨頸部は前捻しており、成人の前捻角は約10〜15°。前捻角の増大は内股歩行(in-toeing gait)の原因となる。
2. 骨幹部は後弯している。
❌ 誤り。大腿骨骨幹は前方に凸、すなわち前弯している。骨折の変形や髄内釘挿入の際に問題となる形状。
❌ 誤り。大腿骨骨幹は前方に凸、すなわち前弯している。骨折の変形や髄内釘挿入の際に問題となる形状。
3. 外側顆は内側顆より大きい。
✅ 正しい。外側顆は横径が大きく前方への突出も大きい。一方で下方への張り出し(長さ)は内側顆のほうが大きく、この差が生理的外反(大腿脛骨角)を生む。
✅ 正しい。外側顆は横径が大きく前方への突出も大きい。一方で下方への張り出し(長さ)は内側顆のほうが大きく、この差が生理的外反(大腿脛骨角)を生む。
4. 骨頭窩は骨頭の外側にある。
❌ 誤り。骨頭窩(大腿骨頭靱帯が付く小さなくぼみ)は骨頭関節面の中央よりやや後下方・内側寄りにある。
❌ 誤り。骨頭窩(大腿骨頭靱帯が付く小さなくぼみ)は骨頭関節面の中央よりやや後下方・内側寄りにある。
5. 大転子は小転子より近位にある。
✅ 正しい。大転子は頸部の外側上方にあり中殿筋・小殿筋・梨状筋が停止する。小転子はその内側下方にあり腸腰筋が停止する。
✅ 正しい。大転子は頸部の外側上方にあり中殿筋・小殿筋・梨状筋が停止する。小転子はその内側下方にあり腸腰筋が停止する。
【試験対策ポイント】
- 頸体角:成人約125°。増大=外反股(coxa valga)、減少=内反股(coxa vara)。
- 前捻角:成人約15°(小児では大きく、成長とともに減少)。増大で内旋歩行・脱臼傾向。
- 大転子=中殿筋・小殿筋・梨状筋、小転子=腸腰筋の停止部という組合せは頻出。
- 大転子は側臥位で大腿骨外側の最突出部として触知でき、脚長差測定(棘果長・転子果長)やTrendelenburg徴候の観察の指標になる。
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