第49回 理学療法士国家試験 午後 第53問
解剖学第49回午後
第49回 理学療法士国家試験 午後 第53問(解剖学)の正答は 1・3 です。腸腰筋(大腰筋+腸骨筋)は大腿骨小転子に停止する股関節屈曲の主動作筋、大腿直筋は下前腸骨棘(および寛骨臼上縁)から起こる二関節筋である。
問題
筋と付着部の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1. 腸腰筋 ―― 小転子 ✓
- 2. 縫工筋 ―― 腸骨稜
- 3. 大腿直筋 ―― 下前腸骨棘 ✓
- 4. 長内転筋 ―― 坐骨結節
- 5. 内側広筋 ―― 粗線外側唇
正答:1・3番
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解説
■ 正答:1・3番 — 腸腰筋―小転子/大腿直筋―下前腸骨棘
腸腰筋(大腰筋+腸骨筋)は大腿骨小転子に停止する股関節屈曲の主動作筋、大腿直筋は下前腸骨棘(および寛骨臼上縁)から起こる二関節筋である。
【各選択肢の解説】
1. 腸腰筋 ―― 小転子
✅ 正しい。大腰筋(T12〜L4椎体)と腸骨筋(腸骨窩)が合流して小転子に停止する。股関節屈曲の主動作筋で、腰椎前弯の保持にも関与する。
✅ 正しい。大腰筋(T12〜L4椎体)と腸骨筋(腸骨窩)が合流して小転子に停止する。股関節屈曲の主動作筋で、腰椎前弯の保持にも関与する。
2. 縫工筋 ―― 腸骨稜
❌ 誤り。縫工筋の起始は上前腸骨棘(ASIS)で、停止は脛骨粗面内側の鵞足。腸骨稜ではない。
❌ 誤り。縫工筋の起始は上前腸骨棘(ASIS)で、停止は脛骨粗面内側の鵞足。腸骨稜ではない。
3. 大腿直筋 ―― 下前腸骨棘
✅ 正しい。下前腸骨棘(直頭)と寛骨臼上縁(反回頭)から起こり、膝蓋腱を介して脛骨粗面に停止する。股関節屈曲+膝関節伸展の二関節筋。
✅ 正しい。下前腸骨棘(直頭)と寛骨臼上縁(反回頭)から起こり、膝蓋腱を介して脛骨粗面に停止する。股関節屈曲+膝関節伸展の二関節筋。
4. 長内転筋 ―― 坐骨結節
❌ 誤り。長内転筋の起始は恥骨結節の下方(恥骨体前面)。坐骨結節から起こるのはハムストリングス(半腱様筋・半膜様筋・大腿二頭筋長頭)と大内転筋の一部。
❌ 誤り。長内転筋の起始は恥骨結節の下方(恥骨体前面)。坐骨結節から起こるのはハムストリングス(半腱様筋・半膜様筋・大腿二頭筋長頭)と大内転筋の一部。
5. 内側広筋 ―― 粗線外側唇
❌ 誤り。内側広筋は粗線内側唇、外側広筋が粗線外側唇から起こる。内側/外側を入れ替えた典型的なひっかけ。
❌ 誤り。内側広筋は粗線内側唇、外側広筋が粗線外側唇から起こる。内側/外側を入れ替えた典型的なひっかけ。
【試験対策ポイント】
骨盤周囲の起始部は「棘」の種類で覚え分ける。
| 付着部 | 付く筋 |
|---|---|
| 上前腸骨棘(ASIS) | 縫工筋・大腿筋膜張筋 |
| 下前腸骨棘(AIIS) | 大腿直筋(直頭) |
| 腸骨稜 | 外腹斜筋・内腹斜筋・腰方形筋・広背筋 |
| 坐骨結節 | ハムストリングス・大内転筋(一部) |
| 小転子 | 腸腰筋 |
| 大転子 | 中殿筋・小殿筋・梨状筋 |
ASIS=縫工筋、AIIS=大腿直筋の対比は毎年狙われる。鵞足を構成するのは縫工筋・薄筋・半腱様筋の3筋。
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