PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第49回 理学療法士国家試験 午後 第54問

解剖学第49回午後

第49回 理学療法士国家試験 午後 第54問(解剖学)の正答は 4 です。舌の運動(内舌筋・外舌筋)を支配するのは舌下神経(第XII脳神経)であり、その運動核である舌下神経核は延髄の背側(第四脳室底の舌下神経三角の深部)にある。

問題
舌の運動を支配する神経の神経核があるのはどれか。
  1. 1. 間脳
  2. 2. 中脳
  3. 3. 橋
  4. 4. 延髄
  5. 5. 脊髄

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — 延髄

舌の運動(内舌筋・外舌筋)を支配するのは舌下神経(第XII脳神経)であり、その運動核である舌下神経核は延髄の背側(第四脳室底の舌下神経三角の深部)にある。


【各選択肢の解説】

1. 間脳
❌ 誤り。間脳(視床・視床下部)に脳神経の運動核はない。感覚の中継(視床)と自律機能・内分泌の統合(視床下部)を担う。
2. 中脳
❌ 誤り。中脳にあるのは動眼神経核(III)滑車神経核(IV)で、眼球運動を支配する。
3.
❌ 誤り。橋にあるのは三叉神経(V)・外転神経(VI)・顔面神経(VII)の核、および内耳神経(VIII)核の一部。
4. 延髄
✅ 正しい。延髄には舌咽神経(IX)・迷走神経(X)・副神経(XI)・舌下神経(XII)の核がある。舌の運動を担う舌下神経核はここにある。
5. 脊髄
❌ 誤り。脊髄に脳神経核はない(副神経の脊髄根はC1〜C5から出るが、支配するのは胸鎖乳突筋と僧帽筋で舌の運動には関与しない)。

【試験対策ポイント】

脳神経核の高さは「中脳=III・IV、橋=V〜VIII、延髄=IX〜XII」と番号順に下がると覚えると確実。

  • 舌下神経麻痺では舌を突出させると患側へ偏位する(患側のオトガイ舌筋が働かないため)。
  • 舌の「感覚」は運動と支配が異なる。前2/3の一般感覚=三叉神経(舌神経)、前2/3の味覚=顔面神経(鼓索神経)、後1/3の一般感覚・味覚=舌咽神経
  • 球麻痺(延髄の下位運動ニューロン障害)では舌の萎縮・線維束性収縮を伴い、偽性球麻痺(両側皮質延髄路障害)では萎縮はなく強制泣き笑いを伴う。ALSの評価で重要な鑑別点。
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