PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第49回 理学療法士国家試験 午後 第62問

生理学第49回午後

第49回 理学療法士国家試験 午後 第62問(生理学)の正答は 4 です。複合感覚(皮質性感覚)は、表在感覚と深部感覚の情報を大脳皮質(頭頂葉連合野)で統合して初めて成立する感覚である。

問題
複合感覚に含まれないのはどれか。
  1. 1. 重量覚
  2. 2. 部位覚
  3. 3. 立体覚
  4. 4. 関節位置覚
  5. 5. 二点識別覚

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — 関節位置覚

複合感覚(皮質性感覚)は、表在感覚と深部感覚の情報を大脳皮質(頭頂葉連合野)で統合して初めて成立する感覚である。関節位置覚は深部感覚(固有感覚)そのものであり、複合感覚には含まれない。


【各選択肢の解説】

1. 重量覚
✅ 複合感覚に含まれる。手に乗せた物の重さを比較する能力で、触圧覚と深部感覚の統合により成立する。
2. 部位覚
✅ 複合感覚に含まれる。閉眼で触れられた身体部位を指し示す検査(局在性の識別)で評価する。
3. 立体覚
✅ 複合感覚に含まれる。閉眼で手に持った物品(鍵・硬貨など)を触覚だけで同定する能力。障害されると触覚性失認となる。
4. 関節位置覚
❌ 複合感覚には含まれない。関節位置覚・運動覚・振動覚は深部感覚(固有感覚)に分類され、後索-内側毛帯系を上行する一次的な感覚である。
5. 二点識別覚
✅ 複合感覚に含まれる。2点を同時に刺激して2点と認識できる最小距離を測る。指尖で2〜4 mm、手掌で約10 mm、背部で40 mm以上が目安。

【試験対策ポイント】

感覚の分類は3層構造で覚える。

分類内容
表在感覚触覚・痛覚・温度覚
深部感覚関節位置覚・運動覚・振動覚・深部痛覚
複合感覚立体覚・二点識別覚・皮膚書字覚・部位覚・重量覚
  • 複合感覚の検査は表在感覚と深部感覚が保たれていることを確認してから行う。一次感覚が障害されていると複合感覚の低下は評価できない。
  • 複合感覚の障害は頭頂葉(一次感覚野より後方の連合野)の病巣を示唆し、脳卒中後の上肢機能や半側空間無視の評価と併せて重要になる。
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