第49回 理学療法士国家試験 午後 第78問
臨床心理学第49回午後
第49回 理学療法士国家試験 午後 第78問(臨床心理学)の正答は 2 です。弟や妹の誕生で親の関心が奪われた子どもが、すでに卒業したはずの指しゃぶり・おねしょ・赤ちゃん言葉などに戻る現象は退行(regression)です。
問題
弟や妹が生まれたときに、子供が指しゃぶりを再び始めるのはどれか。
- 1. 解離
- 2. 退行 ✓
- 3. 代償
- 4. 否認
- 5. 同一化
正答:2番
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解説
■ 正答:2番 — 退行
弟や妹の誕生で親の関心が奪われた子どもが、すでに卒業したはずの指しゃぶり・おねしょ・赤ちゃん言葉などに戻る現象は退行(regression)です。発達的により未熟な段階に逆戻りすることで不安に対処する防衛機制で、「赤ちゃん返り」として知られています。
【各選択肢の解説】
1. 解離
❌ 誤り。意識・記憶・同一性の統合が一時的に失われる機制で、解離性健忘や離人体験として現れます。発達段階の後戻りとは別物です。
❌ 誤り。意識・記憶・同一性の統合が一時的に失われる機制で、解離性健忘や離人体験として現れます。発達段階の後戻りとは別物です。
2. 退行
✅ 正しい。より未熟な発達段階の行動様式に戻ることで、不安や葛藤から身を守る防衛機制です。指しゃぶりの再開はその典型例です。入院した高齢者が依存的・幼児的になるのも退行です。
✅ 正しい。より未熟な発達段階の行動様式に戻ることで、不安や葛藤から身を守る防衛機制です。指しゃぶりの再開はその典型例です。入院した高齢者が依存的・幼児的になるのも退行です。
3. 代償
❌ 誤り。ある領域の劣等感を別の領域の成功で補おうとする機制です(勉強が苦手な子がスポーツで認められようとする等)。
❌ 誤り。ある領域の劣等感を別の領域の成功で補おうとする機制です(勉強が苦手な子がスポーツで認められようとする等)。
4. 否認
❌ 誤り。受け入れがたい現実そのものを認めない機制です(重篤な診断を受けても「何かの間違いだ」とする等)。
❌ 誤り。受け入れがたい現実そのものを認めない機制です(重篤な診断を受けても「何かの間違いだ」とする等)。
5. 同一化
❌ 誤り。重要な他者の特性や価値観を取り込んで自分のものとする機制です(父親のまねをする等)。
❌ 誤り。重要な他者の特性や価値観を取り込んで自分のものとする機制です(父親のまねをする等)。
【試験対策ポイント】
防衛機制は具体例とセットで暗記すると得点源になります。
| 防衛機制 | 要点となる具体例 |
|---|---|
| 抑圧 | つらい記憶を無意識に押し込める |
| 退行 | 弟妹の誕生で指しゃぶり再開・入院での赤ちゃん返り |
| 反動形成 | 嫌いな相手にかえって丁寧に接する |
| 投影 | 自分の敵意を相手が抱いていると感じる |
| 合理化 | 届かないブドウを「酸っぱい」と言う |
| 置き換え | 上司への怒りを家族にぶつける |
| 昇華 | 攻撃衝動をスポーツで発散する |
| 知性化 | 自分の病気を医学知識として語り感情を切り離す |
リハビリテーション場面では、障害受容過程で否認・退行・置き換え(怒りをセラピストに向ける)が頻繁に見られます。これらを「わがまま」と捉えず心理的防衛として理解することが、PTの対応として問われます。
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