「正常歩行について正しいのはどれか」の過去問まとめ(理学療法士国家試験・4問)
理学療法士国家試験では「正常歩行について正しいのはどれか」という問い方が、第50回〜第60回のあいだに4回出題されています(「正常歩行で正しいのはどれか」という言い回しを含む)。各回の選択肢・正答・解説の要点を1ページにまとめました。同じ問い方でも、回によって正答になる記述は変わります。並べて読むと、くり返し問われている知識が見えてきます。
各回で正答になった選択肢(=正しい記述)
- 第60回 午前第74問2. 重心は立脚中期で最も側方へ移動する。
- 第57回 午後第74問1. 足関節は1歩行周期に背屈と底屈とが2回生じる。
- 第53回 午前第74問3. 骨盤は水平面において回旋運動をする。
- 第50回 午後第43問3. 足関節は1歩行周期に背屈と底屈とが2回生じる。
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第60回 午前第74問(運動学)
正常歩行で正しいのはどれか。
- 1. 立脚相の後半は抑制期である。
- 2. 重心は立脚中期で最も側方へ移動する。 ✓
- 3. 前額面において遊脚側の骨盤は上方傾斜する。
- 4. 歩行速度が速くなると遊脚相の比率は低下する。
- 5. 遊脚相で下肢が体幹の後方にある時期を減速期という。
正答:2
PTカコモン利用者の初回正答率 66.7%(30人)
歩行中の重心は左右方向(側方)に動揺し、片脚支持となる立脚中期に支持脚側へ最も大きく移動します。
第57回 午後第74問(運動学)
正常歩行について正しいのはどれか。
- 1. 足関節は1歩行周期に背屈と底屈とが2回生じる。 ✓
- 2. 股関節は1歩行周期に伸展と屈曲とが2回生じる。
- 3. 膝関節は1歩行周期に伸展と屈曲とが1回生じる。
- 4. 一側下肢の立脚相と遊脚相の割合は7:3である。
- 5. 高齢者では歩行比が大きくなる。
正答:1
PTカコモン利用者の初回正答率 48%(25人・参考値)
正常歩行で足関節は1歩行周期に背屈・底屈の山が2回ずつ現れます(踵接地後の底屈、立脚中期の背屈、踵離地の底屈、遊脚期の背屈)。
第53回 午前第74問(運動学)
正常歩行について正しいのはどれか。
- 1. 肩関節は同側の踵接地時に最大屈曲位となる。
- 2. 膝関節は踵接地直後に伸展する。
- 3. 骨盤は水平面において回旋運動をする。 ✓
- 4. 骨盤は前額面において水平に保たれる。
- 5. 骨盤は遊脚側へ側方移動する。
正答:3
正常歩行では、骨盤は遊脚側が前方へ進むため水平面内で約4度の回旋運動を行い、歩幅を増やしエネルギー消費を抑えます。
第50回 午後第43問(運動学)
正常歩行について正しいのはどれか。
- 1. 股関節は1歩行周期に伸展と屈曲とが2回生じる。
- 2. 膝関節は1歩行周期に伸展と屈曲とが1回生じる。
- 3. 足関節は1歩行周期に背屈と底屈とが2回生じる。 ✓
- 4. 一側下肢の立脚相と遊脚相の割合は7:3である。
- 5. 高齢者では歩行比が大きくなる。
正答:3
PTカコモン利用者の初回正答率 56.3%(16人・参考値)
正常歩行の1歩行周期で、足関節は背屈・底屈の波が2回ずつ生じます(踵接地後の底屈→立脚中期の背屈→踵離地での底屈→遊脚期の背屈)。
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