「統合失調症について正しいのはどれか」の過去問まとめ(理学療法士国家試験・4問)
理学療法士国家試験では「統合失調症について正しいのはどれか」という問い方が、第48回〜第59回のあいだに4回出題されています(「統合失調症で正しいのはどれか」という言い回しを含む)。各回の選択肢・正答・解説の要点を1ページにまとめました。同じ問い方でも、回によって正答になる記述は変わります。並べて読むと、くり返し問われている知識が見えてきます。
各回で正答になった選択肢(=正しい記述)
- 第59回 午前第96問2. 若年発症は予後が悪い。
- 第57回 午後第98問5. 高EEの家族のもとで再発率が高くなる。
- 第49回 午前第97問2. 緊張型では昏迷がみられる。
- 第48回 午前第96問2. 慢性期に軽度の認知機能障害がみられる。
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第59回 午前第96問(臨床心理学)
統合失調症で正しいのはどれか。
- 1. 急性発症は予後が悪い。
- 2. 若年発症は予後が悪い。 ✓
- 3. 女性は男性より予後が悪い。
- 4. 男性の発症率は女性の約2倍である。
- 5. 発症から治療開始までの期間と予後は無関係である。
正答:2
PTカコモン利用者の初回正答率 32.1%(53人)
統合失調症の予後因子として、若年発症は予後不良の重要な指標です。
第57回 午後第98問(臨床心理学)
統合失調症について正しいのはどれか。
- 1. 男性に多い。
- 2. 急性発症することが多い。
- 3. 若年の発症は予後が良い。
- 4. 中年期以後に発症することが多い。
- 5. 高EEの家族のもとで再発率が高くなる。 ✓
正答:5
PTカコモン利用者の初回正答率 27.3%(22人・参考値)
EE(感情表出)とは家族の批判・敵意・過干渉の程度を指し、高EEの家族環境では統合失調症の再発率が高くなることが知られています。
第49回 午前第97問(臨床心理学)
統合失調症について正しいのはどれか。
- 1. 男性が女性より3倍多い。
- 2. 緊張型では昏迷がみられる。 ✓
- 3. 病前性格は循環気質が多い。
- 4. 死亡率は健常者と同じである。
- 5. 妄想型は破瓜型より発症年齢が低い。
正答:2
緊張型統合失調症は緊張病症候群を主徴とし、無言・無動で外界に反応しなくなる昏迷と、突然の興奮(緊張病性興奮)が交代して出現します。
第48回 午前第96問(臨床心理学)
統合失調症について正しいのはどれか。
- 1. 前駆期から幻聴がみられる。
- 2. 慢性期に軽度の認知機能障害がみられる。 ✓
- 3. 家族の感情表出が少ないほど再発率は高くなる。
- 4. 発症から治療開始までの期間は予後と関連がない。
- 5. 急性期の治療で症状が軽快した場合は速やかに薬物治療を中止する。
正答:2
統合失調症では、幻覚・妄想などの陽性症状が軽快した慢性期においても、注意・作業記憶・遂行機能・処理速度・社会的認知といった認知機能の軽度〜中等度の障害が持続します。
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