ばらばらになった仮名を並べ替えて、もとのことばを作ります。音韻を頭の中で操作する課題です。
音読や復唱は、聞こえた音・見えた文字をそのまま出す課題です。アナグラムはその一段上で、頭の中で音の並びを保持しながら組み替える必要があります。ワーキングメモリと音韻処理を同時に使うので、単語レベルの課題としては負荷が高いほうです。
逆にいえば、音読はできるのにアナグラムで詰まる、というのは自然な結果です。できない課題を続けるより、拍数を減らして通るところまで戻すほうが訓練になります。
いちばん効くのは拍数です。3拍なら並べ方は6通りですが、5拍になると120通りになり、当てずっぽうが効かなくなります。次に効くのが語の親密度で、レベルが上がると頻度の低い語が混ざります。
カテゴリーのヒントを外すと、探す範囲が一気に広がります。まずヒントありで手順に慣れてから外すと、つまずきにくくなります。
「っ」や「ー」が混ざると、並べ替えた結果が日本語として成立しない組み合わせが増え、課題の主旨からずれます。この課題では、それらを含む語は最初から除いてあります。純粋に「音を並べ替える」ことだけに集中できます。
このページで作った教材は、臨床・授業・家庭学習で自由に印刷して使えます。 内容は言語聴覚士が監修していますが、対象者への適用の可否は担当の専門職が判断してください。