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失語症のリハビリ教材

失語症の訓練に使うプリントを、条件を決めて何枚でも作れます。押すたびに中身が変わるので、同じ紙を渡し続けずに済みます。

モダリティから選ぶ

失語症の訓練で最初に決めるのは「どのモダリティを扱うか」です。聴いて分かるのか、話せるのか、読めるのか、書けるのか。同じ語彙の課題でも、入口と出口が変わればまったく別の負荷になります。下の表は、見たいモダリティから教材を引くためのものです。

入口(刺激)出口(反応)教材
選ぶ絵と文字のマッチング(語ー絵照合)
書く書称プリント(マスの数=拍数)
ことば書く語想起反対語なかまわけ
文字読む(音声)音読プリント(表記別)/文章音読
選ぶ・書く助詞プリント文章補完
組み立てるアナグラムしりとり

呼称そのものを扱いたいときは、紙より絵カードのほうが向いています。絵で呼称を引き出してから、このページのプリントで音読・書字に移す流れが作れます。

この症状で使う教材

ことば
絵と文字
絵に合うことばを4つから選ぶ/線でむすぶ。ダミーの作り方がレベルで変わる。
ことば
書称プリント
絵を見て名前を書く。マスの数=拍数。語頭ヒント付きにもできる。
ことば
語想起プリント
カテゴリー想起と語頭音想起。解答面にST用の語例が付く。
ことば
なかまわけ
ばらばらのことばをなかまごとの箱に書き分ける。意味カテゴリーの課題。
ことば
反対語プリント
反対のことばを答える。書く形と選ぶ形を切り替えられる。
ことば
熟語づくり
□に共通して入る漢字を答える。漢字の意味に働きかける。
ことば
助詞プリント
文の( )に合う助詞を選ぶ/書く。が・を から受身・使役まで。
ことば
文章補完
文脈に合うことばを入れて文を完成させる。助数詞・オノマトペまで。
発話
音読プリント
単語の音読課題。漢字・カタカナ・ひらがなを分けて出せる。
ことば
アナグラム
ばらばらの仮名を並べ替えてことばを作る。音韻操作の課題。
ことば
しりとりプリント
鎖の途中を空けたしりとり。前後の音から語を探す。

重症度でどこから入るか

重い方にいきなり呼称や書称を出すと、失敗体験だけが残ります。出力より入力、記述より選択から入るのが安全です。

難易度を動かすときは一因子ずつにしてください。拍数だけ、頻度だけ、ダミーの種類だけ。同時に2つ動かすと、崩れた理由が読めなくなります。

語彙は4つの因子で分類してある

ことばの教材は、モーラ数・使用頻度・表記(漢字/仮名)・カテゴリーの4因子で分類した語彙データベースから引いています。この4つは失語症の課題で難易度を決める因子そのものなので、狙ったところだけを動かせます。中身は語彙リストのページで全部見られます。

家庭練習に渡すとき

「まとめて作る枚数」を7枚にすれば1週間分が一度に出ます。難易度を上げる間隔を決めておけば、週の後半で少しずつ難しくなる束になります。ご家族には「同じ紙を繰り返さなくていい」ことを先に伝えてください。市販の教材だと在庫が尽きて同じ紙を回すことになり、そこで練習が止まります。

よくある質問

評価に使えますか
使えません。これは訓練用の教材です。評価はSLTAやWABなど標準化された検査を、決められた実施法で行ってください。
費用はかかりますか
かかりません。登録も不要です。作ったプリントは臨床・授業・家庭学習で自由に印刷して使えます。
どの教材から始めればいいか分かりません
いま何を伸ばしたいかで選んでください。意味が取れているかなら絵と文字のマッチング、ことばが出てくるかなら語想起、文が組めるかなら助詞です。

このページで作った教材は、臨床・授業・家庭学習で自由に印刷して使えます。 内容は言語聴覚士が監修していますが、対象者への適用の可否は担当の専門職が判断してください。