文の組み立て(語順)
ばらばらに並んだ札を正しい順に並べて、文を線の上に書きます。レベル1・2は「はじめ」の札に印、レベル3からは「いつ→だれは→…→どうした」の文の型を手がかりに出します。
文の組み立てで見ているもの
文節の札を並べて文を作る、構文の課題です。語は札に書いてあるので喚語の負担はなく、語と語の関係(だれが・何を・どうした)を組み立てる力だけを見られます。失文法の方の文の訓練の入り口になります。
- 動詞を先頭に置く・名詞だけ並べる… 文の骨組み(主語→述語)が組めていない。まず「だれは」と「どうした」の2枚を決めてもらい、残りを間に入れる
- 「赤い」と「りんごを」が離れる… 修飾する語とされる語のまとまりが作れていない。まとまる2枚を指で寄せてもらうと変わるかを見る
- 並べられるが書き写しで抜ける… 組み立てでなく、書字か注意の問題。札に番号をふってから書き写してもらう
- 型を見るとできる… 文の型(いつ→だれは→どうした)は、構文の訓練で使う手がかりそのものです。型ありでできたら、次は型を隠して同じ紙に取り組んでもらうと一段上がります
答えが1つに決まるように
日本語は語順がわりと自由なので、札を並べるだけだと正解が何通りもできます(「公園で子どもが遊ぶ」も「子どもが公園で遊ぶ」も正しい)。そこでこの紙では、
- レベル1・2は、主語の札に「はじめ」の印をつけ、残りは順が1通りに決まる札だけにしています
- レベル3〜5は、文の型を札の下に出し、その順に当てはめてもらいます
型と違う順でも日本語として正しい文になっていれば、正解にしてかまいません。
レベルの中身
| レベル | 札の数 | 文の型 | 問題数 |
| 1 | 3 | だれは+なにを+どうする(「はじめ」に印) | 6 |
| 2 | 4 | だれは+(赤い・母の)+なにを+どうする(「はじめ」に印) | 6 |
| 3 | 4 | いつ→だれは→なにを→どうした(型つき) | 5 |
| 4 | 5 | いつ→だれは→どこで・だれと→なにを→どうした(型つき) | 5 |
| 5 | 6 | いつ→だれは→だれと→どこで→なにを→どうした(型つき) | 4 |
使い方の工夫
- 札を切って使う… 紙を印刷して札の部分を切り離せば、手で動かして並べる課題になります。書字が難しい方は、並べたところまでで評価してください
- 声に出して読む… 並べ終わったら文を音読してもらうと、おかしな順に自分で気づけることがあります
- 自分の話にする… できた文の「だれは」を本人に替えて、本当にあったことを話してもらう(「きのう、わたしは……」)と、組み立てた型を自分の発話に使う練習になります
よくある質問
- 札の順番が正しい順のまま出ることはありますか
- ありません。はじめの札が先頭に来ないように、毎回並べ替えてあります。
- 助詞を選ぶ課題もありますか
- 助詞の穴うめが助詞を選ぶ/書く課題です。組み立てで語順が安定したら、助詞の課題に進むと、文を作る力を順に積み上げられます。
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内容は言語聴覚士が監修していますが、対象者への適用の可否は担当の専門職が判断してください。