絵に合うことばを選ぶ課題です。まちがいの選択肢(ダミー)の作り方がレベルで変わるので、同じ絵でも難易度を大きく動かせます。
語ー絵の照合課題では、正解の語よりまちがいの選択肢が難易度を決めます。「いぬ」の絵に「つくえ・ほん・かさ」を並べても、意味が分かっていれば消去法で通ってしまいます。「ねこ・うま・とり」なら意味のネットワークの中で細かく選び分ける必要があり、「いす・いと・いえ」なら音を最後まで聞き取る(読み取る)必要があります。
どのダミーで落ちるかで、どこが崩れているかが読めます。市販のプリントはダミーが固定なので、この切り替えができません。
| レベル | ダミーの作り方 | 落ちたときに疑うこと |
|---|---|---|
| 1〜2 | 無関連(別のカテゴリーの語) | 語の意味そのものが取れていない |
| 3 | 意味性(同じカテゴリーの語) | 意味は取れるが細かく選び分けられない=意味性錯語と同じ土俵 |
| 4 | 音韻性(語頭・拍数が近い語) | 音の最後まで処理していない=音韻性錯語と同じ土俵 |
| 5 | 意味性+音韻性を混ぜる | 両方の照合を同時に求める。般化の確認 |
この課題は語を選ぶだけなので、ことばが出ない方でも取り組めます。呼称が出ないのが喚語の問題なのか、語の意味そのものが崩れているのかを切り分けたいときに使ってください。ここが通るなら意味は残っています。名前を書く課題に進むなら書称プリント、口頭で言う課題なら絵カードです。
カテゴリーを指定すると、その範囲の絵だけが出ます。特定のカテゴリーだけ落ちる(生物だけ/道具だけ)というのは意味記憶の障害で見られるパターンです。疑ったら、カテゴリーを1つずつ指定して同じ枚数を回してみてください。
このページで作った教材は、臨床・授業・家庭学習で自由に印刷して使えます。 内容は言語聴覚士が監修していますが、対象者への適用の可否は担当の専門職が判断してください。