絵を見て、その名前をマスに書きます。マスの数=拍数です。語頭の1文字だけ出すヒント付きにもできます。
書称は、絵から語を思い出す(喚語)ことと、その語を文字に変える(書字)ことを同時に求めます。どちらで詰まっているかを見るために、手がかりを一段ずつ減らせるようにしてあります。
| 手がかり | 紙の見た目 | 意味 |
|---|---|---|
| 語頭ヒント+マス | 最初の1マスが埋まっている | 語頭音があれば出る=喚語の手前まで来ている |
| マスのみ | 拍数ぶんの空マス | 語の長さが手がかりになる |
| マスなし | 1本の線だけ | 手がかりなし。もっともむずかしい |
レベルを上げると自動でこの順に減りますが、「ヒントの出し方」を手動で固定することもできます。拍数を長くしたままヒントだけ残す、といった組み方ができます。
マスが4つあれば、対象者は「4拍のことばだ」と考えられます。これは音韻の情報を使って語を探す方略で、こちらから明示的に教える価値があります。「マスを数えてから書きましょう」と一言添えるだけで、成績が変わることがあります。
口では言えるのに書けない、書けるのに言えない、という解離は失語症では珍しくありません。同じ絵で絵カード(口頭呼称)とこのプリント(書称)を回すと、そこが見えます。両方落ちるなら語そのものの問題、片方だけなら出力の経路の問題として組み立てます。
マスの数が拍数と一致するようにするためです。ひらがなでも同じ拍数になりますが、表記をそろえたほうが採点が速く、解答面とも照合しやすくなります。漢字で書けた場合はもちろん正解として扱ってください(解答面には漢字表記と読みを両方載せてあります)。
このページで作った教材は、臨床・授業・家庭学習で自由に印刷して使えます。 内容は言語聴覚士が監修していますが、対象者への適用の可否は担当の専門職が判断してください。