目標音の音節を並べただけの紙です。ことばではないので、語をよく知っていることに助けられません。音そのものが出せるかを見ます。
単語の音読では、その語をよく知っているほど出やすくなります。訓練としてはそれでよいのですが、音そのものが作れているかを確かめたいときには邪魔になります。よく知っている語なら、音が少し崩れていても言えてしまうからです。
音節だけを並べると、この助けがなくなります。単独音は出せるが単語では崩れる、という段階の手前で、音節レベルが安定しているかを確認するのに使ってください。構音訓練の順序でいえば、単独音 →音節→ 単語 → 文の、2番目にあたる段階です。
| レベル | 中身 | ねらい |
|---|---|---|
| 1 | 目標行だけ | 母音が変わっても同じ子音が出せるか |
| 2 | 目標行+ア行 | 子音のある/ないを切り替える |
| 3 | 目標行+まぎらわしい行 | 近い音との切り替え。ここが本番 |
| 4 | 2音節のむすびつき | 音から音へ移るときに崩れないか |
| 5 | 3音節のむすびつき | 単語に近い長さ。文字数は多いが語ではない |
レベル3で混ざる行は、無作為ではなく臨床でよく崩れる相手を選んであります。サ行ならタ行とザ行、カ行ならタ行とガ行、ラ行ならダ行とナ行、という具合です。遠い行を混ぜても切り替えの練習になりません。
この課題は文字が読めることが前提です。仮名が読めない段階なら、こちらが読み上げて復唱してもらう形にしてください。その場合も紙はそのまま使えます(順番を追える手元資料になります)。
同じ紙でも、ゆっくり1つずつ読むのと、できるだけ早く読み切るのとでは負荷が違います。速く読むほうは交互反復(ディアドコキネシス)に近い課題になり、運動の切り替えの速さを見られます。まず正確に、次に速く、の順で使ってください。
このページで作った教材は、臨床・授業・家庭学習で自由に印刷して使えます。 内容は言語聴覚士が監修していますが、対象者への適用の可否は担当の専門職が判断してください。