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音節プリント(無意味音節の音読)

目標音の音節を並べただけの紙です。ことばではないので、語をよく知っていることに助けられません。音そのものが出せるかを見ます。

なぜ「ことばでない」ほうがいいのか

単語の音読では、その語をよく知っているほど出やすくなります。訓練としてはそれでよいのですが、音そのものが作れているかを確かめたいときには邪魔になります。よく知っている語なら、音が少し崩れていても言えてしまうからです。

音節だけを並べると、この助けがなくなります。単独音は出せるが単語では崩れる、という段階の手前で、音節レベルが安定しているかを確認するのに使ってください。構音訓練の順序でいえば、単独音 →音節→ 単語 → 文の、2番目にあたる段階です。

難易度の上げ方

レベル中身ねらい
1目標行だけ母音が変わっても同じ子音が出せるか
2目標行+ア行子音のある/ないを切り替える
3目標行+まぎらわしい行近い音との切り替え。ここが本番
42音節のむすびつき音から音へ移るときに崩れないか
53音節のむすびつき単語に近い長さ。文字数は多いが語ではない

レベル3で混ざる行は、無作為ではなく臨床でよく崩れる相手を選んであります。サ行ならタ行とザ行、カ行ならタ行とガ行、ラ行ならダ行とナ行、という具合です。遠い行を混ぜても切り替えの練習になりません。

読めない方には使わない

この課題は文字が読めることが前提です。仮名が読めない段階なら、こちらが読み上げて復唱してもらう形にしてください。その場合も紙はそのまま使えます(順番を追える手元資料になります)。

速さを変えると別の課題になる

同じ紙でも、ゆっくり1つずつ読むのと、できるだけ早く読み切るのとでは負荷が違います。速く読むほうは交互反復(ディアドコキネシス)に近い課題になり、運動の切り替えの速さを見られます。まず正確に、次に速く、の順で使ってください。

よくある質問

データを読み込まなくても出ます
この教材だけ語彙データベースを使いません。音節表から作っているので、条件が「足りない」ことが起こりません。ネットワークが不安定な環境でも確実に出せます。
単語の課題に移るタイミングは
レベル3(まぎらわしい行が混ざる状態)が安定したら、構音プリントの単語レベルに移ってください。単語で崩れたらここに戻ります。行き来してかまいません。
拗音は出ますか
いまは直音(清音・濁音・半濁音)だけです。拗音を扱いたい場合は、対象の音を含む単語で構音プリントを作るほうが実用的です。

このページで作った教材は、臨床・授業・家庭学習で自由に印刷して使えます。 内容は言語聴覚士が監修していますが、対象者への適用の可否は担当の専門職が判断してください。