点図形
左の格子に引いてある線を見て、右の空の格子の同じ点どうしを結びます。5×5の縦横の線から、9×9の桂馬とびの斜め線まで5段階です。
点図形でわかること
点図形は、図形模写から「線をきれいに引く力」を引いた課題です。点が手がかりになるので、描画の巧拙ではなく位置を読み取って移す力が残ります。間違いも「何列ずれたか」「向きが逆か」と数えられるので、経過を数字で残せます。
- 始点がずれる… 格子のどこから始まっているかを数えられていない。左端・上端からの数え方を一緒に確認する
- 形は合っているが全体が平行にずれる… 形の把握はできていて、位置の対応づけが弱い
- 斜めの線だけ崩れる… 縦横は数えやすく、斜めは2方向を同時に数える必要がある。レベル2で差が出やすい
- 左側の線が抜ける… 半側空間無視。右の格子の左端から描き始めているかも見る
レベルの中身
- レベル1… 5×5・縦横の線だけ・一筆5本(4問)
- レベル2… 5×5・斜めの線が入る(4問)
- レベル3… 7×7・斜めあり・一筆9本(3問)
- レベル4… 7×7・離れた2本の線(3問)
- レベル5… 9×9・桂馬とび(1つ横に2つ下など)の斜め線あり(2問)
採点のしかた
線1本ごとに「位置も向きも合っている」を1点とすると、ばらつきが少なく数えられます。全体の形が合っているかだけで見ると、ずれの小さな改善が見えません。所要時間も添えると、同じ正答数でも楽にできたのか苦労したのかが残ります。
手がかりの足し方
難しい方には、右の格子の始点にだけ印をつけてあげる、四隅の点を指でなぞって範囲を確かめてから始める、といった手がかりが使えます。手がかりを足したかどうかは記録に書いておいてください。レベルを上げる前に、手がかりを外して同じレベルができるかを見ます。
よくある質問
- 線は定規で引いてもよいですか
- かまいません。片麻痺で利き手交換をしている方は、定規を使ったほうが線の位置そのものを評価できます。
- 同じ図をもう一度やりたい
- 作り直すと別の図になります。同じ図を使いたいときは、印刷前に枚数を増やして予備を刷っておいてください。
- 自由な図形を写す課題はありますか
- 図形模写に、立方体や重なった図形を写す課題があります。
このページで作った教材は、臨床・授業・家庭学習で自由に印刷して使えます。
内容は言語聴覚士が監修していますが、対象者への適用の可否は担当の専門職が判断してください。