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高次脳機能障害のリハビリ教材

注意・記憶・遂行機能・半側空間無視・見当識。症状別に、条件を決めてプリントを何枚でも作れます。

症状から教材を引く

高次脳機能障害はひとまとまりの症状ではありません。何が落ちているかで、渡す紙がまったく変わります。

症状見ていること教材
注意障害持続・選択・切り替え注意機能訓練の教材(まとめ)
記憶障害記銘と再生・遅延記憶プリント(覚える面と思い出す面が1組)
半側空間無視探索範囲・空間の中心線分抹消・線分二等分抹消課題
遂行機能障害計画・誤りの修正数独迷路
見当識の低下時・日の把握時計カレンダー
数の処理生活場面の計算お金計算
書字の前段階目と手の協調点つなぎ・運筆

この症状で使う教材

高次脳
記憶プリント
覚える面と思い出す面が1組で出る。遅延再生にも使える。
高次脳
抹消課題
数字・かな・記号から目標だけを消す。左右別に目標数が出る。
高次脳
線分抹消・線分二等分
半側空間無視の課題。二等分は正しい中心が解答面に出る。
高次脳
文字さがし
並んだ仮名から目標の文字を探して○をつける。
高次脳
単語さがし
仮名のマスに隠れたことばを探す。走査と語彙照合を同時に。
高次脳
順番つなぎ
数字だけを順に/数字とかなを交互につなぐ。
高次脳
ストループ課題
色名の文字を、書かれた色で答える。抑制の課題。
高次脳
時計プリント
アナログ時計を読む/針を描く/時間を計算する。
高次脳
カレンダープリント
曜日・日付の計算・第◯週の◯曜日。見当識と予定の管理に。
高次脳
お金のプリント
硬貨を数える・支払う・おつりを出す。退院支援に直結。
計算
数独
4×4から9×9まで。解が1通りになることを確認して出す。
高次脳
点つなぎ・運筆
線をなぞる・点をつなぐ。書字の前段階に。

「何個できたか」より「どこで落としたか」

この領域の課題は、総得点にはあまり情報がありません。紙面のどこで落ちたか、時間のどこで崩れたかのほうが、次にやることを決めます。

退院後の生活に近い課題から選ぶ

訓練室で数字が伸びても、生活が変わらなければ意味がありません。お金(財布の中身を数える・おつりを確認する)、時計(40分後は何時か)、カレンダー(第3水曜日はいつか)は、そのまま退院後の場面です。この3つは市販の教材が意外に薄いところで、まとまった量をそろえにくい課題でもあります。

経過を見るなら条件を固定する

所要時間や正答数を指標にするなら、レベルと素材を毎回そろえてください。設定が変われば時間が変わるのは当たり前で、比べる意味がなくなります。ここが紙の教材と違うところで、同じ設定のまま中身だけを作り直せるので、慣れの効果を混ぜずに比較できます。同じプリントを何度も使うと、記憶の効果が成績に乗ってしまいます。

よくある質問

検査として使えますか
使えません。訓練用の教材です。評価にはBITやTMTなど標準化された検査を、決められた実施法で使ってください。このプリントは日々の練習と経過の把握に使う位置づけです。
難易度が合いません
どの教材もレベルを5段階前後で持っています。まず正確に最後までできるところまで下げてください。急がせて誤りが増えると、その体験自体が意欲を下げます。
まとめて印刷できますか
できます。教材ページで条件を決めてキャビネットに入れると、複数の教材を1つの束として一度に印刷できます。難易度を「7枚ごとに1段階上げる」と決めておけば、週が変わるたびに少しずつ難しくなる束が出ます。

このページで作った教材は、臨床・授業・家庭学習で自由に印刷して使えます。 内容は言語聴覚士が監修していますが、対象者への適用の可否は担当の専門職が判断してください。