STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第16回 言語聴覚士国家試験 第36問

音声学第16回
舌先を用いるのはどれか。 a.θ b.ʃ c.ɸ d.f e.h 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e

正答:1番

解説
■ 正答:1番 — a,b 舌先を用いる音は、舌尖が発音に直接関与して調音される音です。θ(清歯頭音)とʃ(清後部歯茎音)がこれに該当します。 --- 【各選択肢の解説】 a. θ(清歯頭音) ✅ 正しい。舌尖が上下の前歯の間に位置し、狭窄を形成して発音される音です(英語のth音)。舌先の調音が必須です。 b. ʃ(清後部歯茎音) ✅ 正しい。舌尖が歯茎の後ろに向かって上昇し、狭窄を形成します(英語のsh音)。舌先を用いる典型的な摩擦音です。 c. ɸ(清両唇音) ❌ 誤り。両唇が狭窄を形成する音で、舌は発音に関与しません。唇音であり舌先音ではありません。 d. f(清唇歯音) ❌ 誤り。下唇が上前歯に接近して調音される音で、舌の関与がありません。唇歯音の調音です。 e. h(清咽頭音) ❌ 誤り。咽頭における声門での調音で、舌先ではなく声帯と咽頭腔の関係により生成されます。舌先は関与しません。 --- 【試験対策ポイント】 調音位置別・舌の役割分類: | 調音位置 | 音 | 舌先の関与 | 主要な調音器官 | |---|---|---|---| | 歯頭位 | θ,ð | あり(舌尖前歯間) | 舌先 | | 後部歯茎位 | ʃ,ʒ | あり(舌尖上昇) | 舌先 | | 両唇位 | ɸ,β,p,b,m | なし | 両唇 | | 唇歯位 | f,v | なし | 下唇+上前歯 | | 咽頭位 | h,ɦ | なし | 声門/咽頭 | 頻出の否定知識: - 「f」は唇歯音(舌先ではない) - 「h」は咽頭音(舌先ではない) - 「ɸ」は両唇音(舌先ではない) - 舌先音=舌尖が調音に直接参与する音 舌先の位置による分類: - 舌先が歯間:θ(歯頭音) - 舌先が歯茎後方へ上昇:ʃ(後部歯茎音)
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