STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第16回 言語聴覚士国家試験 第37問

音声学第16回
他と異なる関係にある組合せはどれか 。
  1. 1.[b] ― [β]
  2. 2.[k] ― [ɣ] ✓
  3. 3.[p] ― [ɸ]
  4. 4.[q] ― [χ]
  5. 5.[t] ― [s]

正答:2番

解説
■ 正答:2番 — [k] ― [ɣ] この問題は、音声学における「調音点が異なる関係」を問うています。他の4つの組み合わせはすべて「調音点は同じで、調音様式が異なる(閉鎖音↔摩擦音)」という規則的な関係にあります。一方、[k]と[ɣ]は調音点(軟口蓋)は同じですが、対応する摩擦音ではなく、調音点そのものが異なる別の関係性を持つため、他と異なります。 --- 【各選択肢の解説】 1. [b] ― [β] ✅ 正しい関係。両唇で調音される音で、[b]は両唇閉鎖音、[β]は両唇摩擦音です。調音点は同じで調音様式が異なります(閉鎖音↔摩擦音)。 2. [k] ― [ɣ] ❌ 他と異なる関係。[k]は軟口蓋閉鎖音、[ɣ]は軟口蓋摩擦音であり、調音点は同じです。しかし、一般的な国際音声記号の対応では[k]に対応する摩擦音は[x](清軟口蓋摩擦音)であり、[ɣ]は濁軟口蓋摩擦音です。対応関係の定義が他と微妙に異なります。 3. [p] ― [ɸ] ✅ 正しい関係。両唇で調音される音で、[p]は両唇閉鎖音、[ɸ]は両唇摩擦音です。調音点は同じで調音様式が異なります。 4. [q] ― [χ] ✅ 正しい関係。咽頭蓋で調音される音で、[q]は咽頭蓋閉鎖音、[χ]は咽頭蓋摩擦音です。調音点は同じで調音様式が異なります。 5. [t] ― [s] ✅ 正しい関係。歯槽で調音される音で、[t]は歯槽閉鎖音、[s]は歯槽摩擦音です。調音点は同じで調音様式が異なります。 --- 【試験対策ポイント】 調音点と調音様式の対応関係 | 調音点 | 閉鎖音 | 摩擦音 | |---|---|---| | 両唇 | [p] [b] | [ɸ] [β] | | 歯槽 | [t] [d] | [s] [z] | | 軟口蓋 | [k] [ɡ] | [x] [ɣ] | | 咽頭蓋 | [q] | [χ] | キーワード: - 調音点:同じ場所で作られるか - 調音様式:閉鎖音と摩擦音の対応 - [k]は通常[x]と対応する([ɣ]ではなく) - 清音と濁音も区別される
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