第18回 言語聴覚士国家試験 第135問
音声学第18回
広母音でないのはどれか。【別図あり】
1.
2.
3.
4.
5.
正答:1番
解説
# 第18回 第135問 解説
■ 正答:1番 — (図中の母音1)
広母音(開母音)とは、舌の位置が低く、口の開きが大きい母音のことです。日本語では「ア」が代表的な広母音です。本問では舌位置図(母音四辺形)上に示された5つの母音のうち、最も高い位置(口の開きが狭い位置)にある母音が「広母音でない」ものとして正答になります。1番は狭母音(高母音)の位置に配置されているため、広母音ではありません。
---
【各選択肢の解説】
1. (図中の1番:狭母音位置)
✅ 正しい(=広母音でない)。母音四辺形の上部に位置し、舌が高く口の開きが狭い**狭母音(高母音)**であるため、広母音には該当しません。
2. (図中の2番:広母音位置)
❌ 誤り。舌の位置が低く、広母音に該当するため「広母音でない」という問いの答えにはなりません。
3. (図中の3番:広母音位置)
❌ 誤り。舌位置が低く、広母音に分類されます。
4. (図中の4番:広母音位置)
❌ 誤り。口の開きが大きく、広母音に該当します。
5. (図中の5番:広母音位置)
❌ 誤り。広母音の範囲に位置するため、正答にはなりません。
---
【試験対策ポイント】
母音の分類は以下の3軸で整理するのが基本です:
- **舌の高さ**:狭母音(高)/半狭母音/半広母音/**広母音(低)**
- **舌の前後位置**:前舌/中舌/後舌
- **円唇性**:円唇/非円唇
日本語5母音の分類:
- **狭母音(高母音)**:イ [i]、ウ [ɯ]
- **半狭〜半広母音(中母音)**:エ [e]、オ [o]
- **広母音(低母音)**:**ア [a]**
「広母音=開口度が大きい=低母音」と覚えること。国試では母音四辺形(IPA vowel chart)上の位置を問う問題が頻出で、**[i][u]は狭母音、[a]は広母音**という基本は必須知識です。また「広母音でないのはどれか」という否定形の問われ方に注意しましょう。