STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第18回 言語聴覚士国家試験 第49問

リハ医学第18回
社会リハビリテーションで正しいのはどれか。
  1. 1.社会生活力の向上 ✓
  2. 2.機能障害の回復
  3. 3.インテグレーション
  4. 4.福祉サービスの向上
  5. 5.福祉用具の研究・開発

正答:1番

解説
■ 正答:1番 — 社会生活力の向上 社会リハビリテーションは、障害者が地域社会で自立した生活を送るために必要な「社会生活力」(社会適応能力・職業能力・生活技能など)を向上させることを主な目的としています。これは医学的リハビリテーション(機能回復)の先の段階で、社会参加と統合を促進する実践的なアプローチです。 --- 【各選択肢の解説】 1. 社会生活力の向上 ✅ 正しい。社会リハビリテーションの中核目的です。職業訓練・生活技能訓練・社会適応訓練などを通じて、障害者が地域で自立した社会生活を営むための能力向上を目指します。 2. 機能障害の回復 ❌ 誤り。機能障害の回復は「医学的リハビリテーション」の目的であり、社会リハビリテーションではありません。社会リハビリテーションは機能回復後の「能力活用と社会参加」に焦点を当てます。 3. インテグレーション ❌ 誤り。インテグレーション(統合)は社会リハビリテーションの「手段」あるいは「結果」であり、主な目的ではありません。あくまで社会生活力向上がより直接的な目的です。 4. 福祉サービスの向上 ❌ 誤り。福祉サービス自体の向上は社会リハビリテーションの目的ではなく、政策・行政の領域です。社会リハビリテーションは既存サービスを利用しながら「利用者の能力向上」に取り組みます。 5. 福祉用具の研究・開発 ❌ 誤り。福祉用具の研究開発は技術的領域であり、社会リハビリテーションの目的ではありません。福祉用具はリハビリテーション支援の「手段」として活用されるものです。 --- 【試験対策ポイント】 リハビリテーション3段階の整理: | 段階 | 主な目的 | 具体例 | |---|---|---| | 医学的リハビリ | 機能障害の回復 | 運動訓練・日常生活動作訓練 | | 職業リハビリ | 職業能力の回復・開発 | 職業訓練・就労支援 | | 社会リハビリ | 社会生活力の向上・社会参加 | 生活技能訓練・社会適応訓練・地域統合 | 重要な区別: ・インテグレーション=「統合」(目的ではなく過程) ・ノーマライゼーション=「障害者と非障害者が同じ生活を営む」という理念 ・社会生活力=職業能力・対人関係・家事能力・余暇活動など「生活全般」に関わる能力
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