STカコモン言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第20回 言語聴覚士国家試験 第135問

音声学第20回

第20回 言語聴覚士国家試験 第135問(音声学)の正答は 2 です。子音は「声帯振動の有無(有声/無声)・構音の場所・構音の方法(鼻腔開放の有無)」の3要素で記述する。

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問題
[t]と[n]で異なるのはどれか。 a.声帯振動 b.構音の場所 c.声門での気流の向き d.口腔内での接近の度合い e.軟口蓋(口蓋帆)の高さ 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e

正答:2番

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解説
■ 正答:2番 — [t]と[n]はa(声帯振動)とe(軟口蓋の高さ)で異なる

[t]は無声の歯茎破裂音、[n]は有声の歯茎鼻音である。両者は構音の場所(歯茎)が同じで、舌が歯茎で完全閉鎖を作る点も共通する。異なるのは、声帯振動の有無([t]は無声・[n]は有声)と、軟口蓋(口蓋帆)の高さ([t]は挙上して鼻腔への通路を閉じる・[n]は下降して鼻腔へ呼気を通す)である。よって a と e が異なり、正答は2である。



【各選択肢の解説】
a. 声帯振動
✅ 異なる(=正答の要素)。[t]は無声で声帯振動なし、[n]は有声で声帯振動ありと、有声性が異なる。
b. 構音の場所
❌ 共通。いずれも歯茎音で、構音の場所は同じである。
c. 声門での気流の向き
❌ 共通。どちらも肺からの呼気(外向き)による肺臓気流機構で、声門での気流の向きは同じである。
d. 口腔内での接近の度合い
❌ 共通。いずれも舌尖が歯茎に接して完全閉鎖を作る閉鎖音であり、接近の度合いは同じである。
e. 軟口蓋(口蓋帆)の高さ
✅ 異なる(=正答の要素)。[t]は軟口蓋を挙上して鼻腔閉鎖、[n]は下降して鼻腔開放と、口蓋帆の高さが異なる。


【試験対策ポイント】
子音は「声帯振動の有無(有声/無声)・構音の場所・構音の方法(鼻腔開放の有無)」の3要素で記述する。[t]と[n]は場所が同じで、有声性と鼻音性(軟口蓋の高さ)で対立する。

特徴[t][n]
声帯振動無声有声
構音の場所歯茎歯茎
構音の方法破裂(口腔)鼻音
軟口蓋挙上(鼻腔閉鎖)下降(鼻腔開放)
✍️ この解説の執筆・監修

現役の言語聴覚士(ST養成校教員)が、臨床・国家試験教育の経験と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて執筆・監修しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・修正したうえで公開しています。

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