第20回 言語聴覚士国家試験 第134問
生涯発達心理学第20回
Kübler-Ross,E,による死の受容の5段階でないのはどれか。
- 1.抑うつ
- 2.怒 り
- 3.回 想 ✓
- 4.否 認
- 5.取 引
正答:3番
解説
■ 正答:3番 — 回想
Kübler-Ross(キューブラー・ロス)が提唱した死の受容の5段階には「回想」は含まれません。彼女の理論に含まれるのは「否認」「怒り」「取引」「抑うつ」「受容」の5つであり、回想はこの段階分類に該当しません。
---
【各選択肢の解説】
1. 抑うつ
✅ 正しい。Kübler-Rossの5段階に含まれます。死に直面して深い悲しみや絶望を感じる段階であり、実在する死への現実的な受け入れが始まる時期です。
2. 怒り
✅ 正しい。Kübler-Rossの5段階に含まれます。「なぜ自分なのか」という怒りや不公平感が生じ、周囲にあたったり、神を非難したりする段階です。
3. 回想
❌ 誤り。Kübler-Rossの5段階に含まれません。これは誤選択肢であり、この問題の正答です。
4. 否認
✅ 正しい。Kübler-Rossの5段階の第1段階です。死という現実を受け入れられず「そんなはずはない」と否定する適応的な防衛機制です。
5. 取引
✅ 正しい。Kübler-Rossの5段階に含まれます。「もし延命できたら…」「もし余命があれば…」と条件付きの願いをする段階で、現実との折り合いをつけようとする過程です。
---
【試験対策ポイント】
Kübler-Rossの死の受容5段階
| 順序 | 段階 | 特徴 |
|---|---|---|
| 1 | 否認 | 「そんなはずはない」という現実拒否 |
| 2 | 怒り | 「なぜ自分なのか」という不公平感・怒り |
| 3 | 取引 | 「~できたら」という条件付き交渉 |
| 4 | 抑うつ | 深い悲しみ・絶望・現実受け入れの兆し |
| 5 | 受容 | 死を受け入れ平穏を得る |
重要:これは必ずしも線形的に進むわけではなく、段階を行き来することもあります。また、すべての患者が最終段階に到達するとは限りません。
頻出の誤選択肢パターン:「回想」「悲嘆」「解放感」など、終末期ケアで実際に観察される心理現象ですが、Kübler-Rossの理論的5段階には含まれません。