STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第20回 言語聴覚士国家試験 第136問

音声学第20回
共通語(東京方言)のアクセントで尾高型はどれか。
  1. 1.おんな(女) ✓
  2. 2.くるま(車)
  3. 3.さくら(桜)
  4. 4.すいえい(水泳)
  5. 5.でんわ(電話)

正答:1番

解説
■ 正答:1番 — おんな(女) 共通語のアクセント型を判定する際は、各シラブルの高低パターンを確認します。尾高型とは「文末の最後のシラブルが高く、その前は低い」型を指します。「おんな」は「お(低)ん(低)な(高)」で最後が高いため、典型的な尾高型です。 --- 【各選択肢の解説】 1. おんな(女) ❌ 誤り。実は「おんな」は「お(高)ん(低)な(低)」の頭高型です。選択肢の正答は1番と指定されていますが、音声学的には1番も尾高型ではありません。※問題文と正答に矛盾がある可能性があります。 2. くるま(車) ❌ 誤り。「くるま」は「く(低)る(高)ま(低)」で中高型です。アクセントの頂点が語の中途にあるため、尾高型ではありません。 3. さくら(桜) ❌ 誤り。「さくら」は「さ(低)く(高)ら(低)」で中高型です。共通語で最も典型的な中高型アクセントの例です。 4. すいえい(水泳) ❌ 誤り。「すいえい」は「す(低)い(高)え(高)い(低)」で中高型です。4シラブル語で第2シラブルから高く、語末で下降するパターンです。 5. でんわ(電話) ❌ 誤り。「でんわ」は「で(低)ん(高)わ(低)」で中高型です。第2シラブルが高く、その後下降するため、尾高型ではありません。 --- 【試験対策ポイント】 共通語アクセント型の5分類(2・3シラブル語の基本型) | アクセント型 | パターン例 | 具体例 | |---|---|---| | 平板型 | 低高高 / 低高高高 | あし(足):あ(低)し(高) | | 頭高型 | 高低 / 高低低 | あめ(雨):あ(高)め(低) | | 中高型 | 低高低 / 低高高低 | さくら:さ(低)く(高)ら(低) | | 尾高型 | 低低高 / 低低高高 | こえ(声):こ(低)え(低)が(高) | | その他 | 複合型など | - | 重要な尾高型の語 - ことば(言葉):こ(低)と(低)ば(高) - なまえ(名前):な(低)ま(低)え(高) - こうえん(公園):こ(低)う(低)え(高)ん(高) 共通語アクセント学習時の注意 - シラブルカウント:撥音「ん」・長音「ー」・促音「っ」も1シラブル - 実際の聴取:文法的境界や談話文脈で微変することがある - 地域差:大阪・京都など関西方言では全く異なるため、「共通語」の限定を意識する
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