STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第23回 言語聴覚士国家試験 第37問

音声学第23回
超分節的特徴はどれか。 a.音素 b.形態素 c.リズム d.アクセント e.イントネーション 1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e

正答:5番

解説
■ 正答:5番 — c.リズム、d.アクセント、e.イントネーション 超分節的特徴(supra-segmental features)とは、個々の音素を超えて、音声の一定の単位(音節・語・句など)に渡って現れる音響特性のことです。リズム・アクセント・イントネーションはいずれも、複数の音素にまたがって実現される上位の音声特性であり、言語の意味や運用に重要な役割を果たします。これに対し、音素と形態素は「分節的」要素です。 --- 【各選択肢の解説】 a. 音素 ❌ 誤り。音素は言語音の最小単位であり、個々の音を区別する最小の音声要素です。これは分節的特徴であり、超分節的特徴ではありません。 b. 形態素 ❌ 誤り。形態素は意味を持つ最小単位(言語学)であり、音声ではなく言語構造の単位です。分節的要素であり、超分節的特徴には該当しません。 c. リズム ✅ 正しい。リズムは複数の音節にまたがる強弱・長短の規則的なパターンです。一定の時間間隔で音声が流れる特性であり、典型的な超分節的特徴です。 d. アクセント ✅ 正しい。アクセントは語内で特定の音節を目立たせる音響的特性(ピッチ・強度・長さの組み合わせ)です。複数の音素で構成される音節以上の単位で実現される超分節的特徴です。 e. イントネーション ✅ 正しい。イントネーションは文全体あるいは句単位での基本周波数(ピッチ)の変化パターンです。複数の音素・音節にまたがって実現される代表的な超分節的特徴で、意味や文法機能(陳述・疑問など)を表現します。 --- 【試験対策ポイント】 超分節的特徴と分節的特徴の区別 | 区分 | 定義 | 例 | 国試頻出ポイント | |---|---|---|---| | 分節的(セグメント) | 個々の音素 | /a/、/i/、/k/など | 「最小単位」「個々の音」 | | 超分節的 | 複数の音素にまたがる | アクセント・イントネーション・リズム | 「複数単位で実現」「語以上の単位」 | 超分節的3要素の役割と特性 c. リズム:言語の「テンポ感」を決定。強勢リズムと音節リズムがある d. アクセント:「語の弁別機能」が中心。日本語は高さアクセント(例:橋[はし]の高低で「橋」「端」「嘴」を区別) e. イントネーション:「文の機能」を表現。「~です」の上昇は疑問形、下降は陳述形を示唆 重要な否定知識: - 形態素は「意味単位」であり「音声単位」ではない - アクセントは「強さ」だけでなく「ピッチ・長さ」も含む
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