第24回 言語聴覚士国家試験 第37問
音声学第24回
構音時に声門が開いているのはどれか。
a.[tÇ]
b.[k]
c.[m]
d.[z]
e.[?]
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — a, b
構音時に声門が開いているのは、声帯が振動しない「無声音」です。[tÇ]と[k]は両者とも無声音であり、構音時に声門は開いたままで気流が通過します。
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【各選択肢の解説】
a. [tÇ]
✅ 正しい。無声歯茎後部破擦音であり、声帯は振動しません。構音時に声門は開いており、肺からの呼気が声帯を振動させずに口腔で破擦される音です。
b. [k]
✅ 正しい。無声軟口蓋破裂音であり、声帯は振動しません。軟口蓋と舌背で気流を遮断して放出する際、声門は開いたままです。
c. [m]
❌ 誤り。鼻音であり「有声音」です。声帯が振動しており、声門は閉じています。気流が鼻腔に抜けることと、声帯が振動していることは両立します。
d. [z]
❌ 誤り。有声歯茎摩擦音です。声帯が振動しているため、構音時に声門は閉じています。有声摩擦音は「声帯振動+狭窄部位での気流摩擦」の同時進行です。
e. [?]
❌ 誤り。声門閉鎖音(グロッタルストップ)であり、声帯そのものを閉じて音を作ります。構音時に声門は「最も閉じている」状態であり、呼気を遮断する機構そのものが声帯です。
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【試験対策ポイント】
声門開閉の判定フロー:
| 音韻 | 音声的性質 | 声帯振動 | 声門状態 | 判定 |
|---|---|---|---|---|
| [tÇ] [k] [p] [t] [s] | 無声音 | なし | 開放 | ✓ |
| [m] [n] [z] [d] [b] | 有声音 | あり | 閉鎖 | ✗ |
| [?] | 声門閉鎖音 | あり | 最大閉鎖 | ✗ |
重要な誤解回避:
- 鼻音[m]は「鼻腔開放」だが「声門は閉じている」→声帯振動している
- 無声音は「声が無い」=「声帯が振動していない」→声門開
- [?]は「声帯で構音する」=「声門を動かして音を作る」→声門最も閉じる
出題パターン認識:
音声学問題で「声門」を聞かれる場合、無声/有声の区別が核心。選択肢に無声音と有声音が混在する問題は、この基本原理で瞬時に判定できます。