第24回 言語聴覚士国家試験 第36問
音声学第24回
「あめだま(飴玉)」の音声を時間的に逆に再生すると聞こえるのはどれか。
- 1.あまだめ
- 2.まだめあ
- 3.までまあ
- 4.あまでま ✓
- 5.あでまえ
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — あまでま
「あめだま」の音素列を逆順に並び替えると、[ame] [dama]の音が逆になり [ma] [de] [ma]となります。つまり、時間軸を反転させた音声は「あまでま」として聞こえます。このタイプの問題は、音素の順序を正確に把握し、逆順配列できるかを問う基本的な音声学的操作です。
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【各選択肢の解説】
1. あまだめ
❌ 誤り。これは「あめだま」の語順を部分的に入れ替えただけで、音声の時間軸反転操作ではありません。正確な逆順再生ではない不完全な変換です。
2. まだめあ
❌ 誤り。音素の逆順が不正確です。「あめだま」→「ま」「だ」「め」「あ」という並び替えになっており、正しい逆順配列ではありません。
3. までまあ
❌ 誤り。「ま」「で」「ま」「あ」という配列であり、逆順の途中段階を示していますが、最後の「あ」の扱いが誤っています。正確な逆順ではありません。
4. あまでま
✅ 正しい。「あめだま」[a-me-da-ma]を時間軸で逆再生すると[ma-da-me-a]となり、これを音韻的に読み直すと「あまでま」[a-ma-de-ma]と聞こえます。各音素の順序が正確に反転されています。
5. あでまえ
❌ 誤り。音素の逆順配列が誤っており、元の「あめだま」の逆順操作として音韻的に妥当ではありません。
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【試験対策ポイント】
時間軸反転問題の解き方
1. 対象音声を音素に分解する
「あめだま」→ [a] [me] [da] [ma]
2. 音素列を逆順に並べ替え
[a] [me] [da] [ma] → [ma] [da] [me] [a]
3. 逆順音素列を日本語音韻として読む
[ma] [da] [me] [a] → 「あまでま」
重要なポイント
- 「モーラ単位」ではなく「音素単位」での反転
- 音節構造の変化を許容する([me]が[ma][de]に再解析される等)
- 聴覚的な印象ではなく物理的な時間軸反転を厳密に適用する
- 似た音の選択肢(1,2,3)に惑わされやすい→逆順の手順を確認する