第24回 言語聴覚士国家試験 第39問
音声学第24回
非肺気流音はどれか。
- 1.鼻音
- 2.吸着音 ✓
- 3.接近音
- 4.弾き音
- 5.ふるえ音
正答:2番
解説
■ 正答:2番 — 吸着音
吸着音は、口腔内の気圧を低くして音声を産生する音で、肺からの気流ではなく、独立した気流機構を使用します。これが非肺気流音の定義であり、他の選択肢はすべて肺気流音です。
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【各選択肢の解説】
1. 鼻音
✅ 肺気流音。肺からの呼気が口腔を通らず、鼻腔から流出する音です。日本語の「ん」(撥音便)や「まま」の「ん」がこれに該当します。肺気流が必須です。
2. 吸着音
❌ 非肺気流音。口腔内で陰圧を作り、その気圧差で舌を吸い付けて離す際に生じる音です。肺からの呼気流を使わない独立した気流機構が特徴で、アフリカ諸言語などで使用されます。
3. 接近音
✅ 肺気流音。舌が狭く接近しているが、摩擦音ほど狭くない状態で肺気流を流す音です。日本語の「や」「わ」などがこれに該当します。
4. 弾き音
✅ 肺気流音。舌先が歯茎に当たって弾くように接触する音です。スペイン語の「r」や日本語で方言的に現れます。肺気流による単一の短い閉鎖が特徴です。
5. ふるえ音
✅ 肺気流音。声帯や舌がふるえながら気流に対応する音です。舌ふるえ音は日本語では一般的ではありませんが、複数回の弾きが連続する音で、肺気流が必須です。
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【試験対策ポイント】
肺気流音の分類:
- 鼻音:肺気流が鼻腔へ
- 摩擦音:狭い通路で摩擦→肺気流必須
- 接近音:狭い接近→肺気流必須
- 閉鎖音:完全閉鎖→肺気流必須
- 弾き音:短い接触→肺気流必須
- ふるえ音:連続的振動→肺気流必須
- 側面音:舌側部からの流出→肺気流必須
非肺気流音:
- 吸着音:口腔陰圧を利用(アフリカ言語など)
- 入気音:吸気中に産生(稀)
重要:「肺気流が必須か否か」が分類の判定基準となります。吸着音は肺気流がなくても産生でき、これが決定的な特徴です。