第24回 言語聴覚士国家試験 第76問
第24回 言語聴覚士国家試験 第76問(音声障害)の正答は 1 です。図は片側の声帯に隆起性の病変(ポリープ様)があり、発声時に病変のため声門が閉じきらない所見である。
- 1.無力性の増大 ✓
- 2.声域の狭小化
- 3.VHIスコアの高値
- 4.最長発声持続時間の短縮
- 5.声の高さのゆらぎの増大
正答:1番
初回正答率 40.5%難問
126人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、STカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
図は片側の声帯に隆起性の病変(ポリープ様)があり、発声時に病変のため声門が閉じきらない所見である。器質的な声帯病変では声帯振動の不規則化と声門閉鎖不全により、声域の狭小化・MPTの短縮・声の高さのゆらぎの増大・VHI高値が説明できる。無力性(A)は声帯の緊張低下や萎縮など低緊張の発声で目立つ特徴で、本例の典型ではない。
【各選択肢の解説】
1.無力性の増大
❌ 誤り(=正答)。正しくは本例の所見(声帯の病変と発声時の声門閉鎖不全)から説明できる音声の特徴は、声域の狭小化・VHIスコアの高値・最長発声持続時間の短縮・声の高さのゆらぎの増大(選択肢2〜5)であり、無力性(A:GRBAS尺度で声の弱々しさ・力の乏しさを表す項目)の増大はこれに含まれない。
2.声域の狭小化
✅ 正しい。声帯振動の障害で出せる高さの幅が狭まる。
3.VHIスコアの高値
✅ 正しい。音声障害による生活への支障が大きく高値となる。
4.最長発声持続時間の短縮
✅ 正しい。声門閉鎖不全による息もれでMPTは短縮する。
5.声の高さのゆらぎの増大
✅ 正しい。振動の不規則性によりジッター(ピッチのゆらぎ)が増大する。
【試験対策ポイント】
声の質はGRBAS尺度で評価する:G(嗄声の程度)・R(粗糙性)・B(気息性)・A(無力性)・S(努力性)。ポリープなどの器質的声帯病変では、R・Bの上昇、声域狭小、MPT短縮、ゆらぎ(ジッター)増大、VHI高値が現れる。Aは声帯麻痺や萎縮など声帯の緊張が乏しい病態で目立つ。所見と音声特徴を結びつけて、典型でない特徴を見抜く。
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