STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第28回 言語聴覚士国家試験 第76問

音声障害第28回
GRBAS尺度について正しいのはどれか。
  1. 1.4段階評価である。 ✓
  2. 2.自覚的評価である。
  3. 3.高音で発声させる。
  4. 4.発声機能検査装置を用いる。
  5. 5.評価値が大きいほど正常に近い。

正答:1番

解説
■ 正答:1番 — 4段階評価である。 GRBAS尺度は音声障害の聴覚的他覚的評価の標準的な方法です。G(総括的悪さ)・R(粗糙性)・B(気息性)・A(無力性)・S(努力性)の5項目それぞれを0〜3の4段階で評価します。値が大きいほど障害が重く、0が正常を示します。 --- 【各選択肢の解説】 1. 4段階評価である。 ✅ 正しい。各項目を0(正常)・1(軽度)・2(中等度)・3(重度)の4段階で採点します。 2. 自覚的評価である。 ❌ 誤り。GRBAS尺度は他覚的評価(聴覚印象に基づく客観的判定)です。患者の主観ではなく、検者が音声を聞いて評価します。 3. 高音で発声させる。 ❌ 誤り。通常は自然な音域での「ア」の持続発声で評価します。特定の高音を指定するものではありません。 4. 発声機能検査装置を用いる。 ❌ 誤り。GRBAS尺度は検者の耳による聴覚印象の評価法であり、測定装置を使用しません。音響分析(MDVPなど)とは別の評価方法です。 5. 評価値が大きいほど正常に近い。 ❌ 誤り。逆です。評価値が大きいほど障害が強く、0が正常・3が最重度を示します。 --- 【試験対策ポイント】 GRBAS尺度の5項目と意味: - G(Grade:総括的悪さ):全体的な音声の異常度 - R(Roughness:粗糙性):音質の粗さ・ざらつき(声帯ポリープ・結節など) - B(Breathiness:気息性):声門閉鎖不全による空気漏れ感(反回神経麻痺・声帯萎縮) - A(Asthenia:無力性):声の弱さ(神経筋疾患・加齢性変化) - S(Strain:努力性):発声時の詰まり感・努力感(痙攣性発声障害) 国試で狙われるポイント: - 「自覚的」ではなく「他覚的」評価である - 「4段階(0〜3)」評価である(5段階ではない) - 「値が大きいほど異常が強い」(正常に近いのは0) - 装置不要・耳で評価する方法である
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