第28回 言語聴覚士国家試験 第22問
第28回 言語聴覚士国家試験 第22問(音声障害)の正答は 2 です。喉頭ストロボスコピーは、発声時の声帯振動とわずかに異なる周波数の光を点滅させ、振動をあたかもスローモーションのように観察する検査である(タルボットの原理)。
正答:2番
初回正答率 35.3%難問
190人の初回解答から算出(2026年8月1日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、STカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
喉頭ストロボスコピーは、発声時の声帯振動とわずかに異なる周波数の光を点滅させ、振動をあたかもスローモーションのように観察する検査である(タルボットの原理)。これにより声帯粘膜の波動(mucosal wave)を評価する。波動が低下するのは上皮下に硬化・浸潤・瘢痕がある場合で、声帯嚢胞・声門癌・瘢痕性声帯が該当する。浮腫主体の病変では波動はむしろ保たれる・増大する。
【各選択肢の解説】
✅ 粘膜下の嚢胞により粘膜の波動が局所的に低下する。
✅ 上皮下への浸潤・硬化により波動が消失・低下する。早期診断の手がかりとなる。
❌ ラインケ腔の浮腫が主体で、粘膜波動はむしろ増大する。
❌ 限局性の隆起で、周囲の粘膜波動は概ね保たれる。
✅ 瘢痕により粘膜固有層と深層が癒着し、波動が著明に低下・消失する。
したがって a・b・e が正答で、選択肢2となる。
【試験対策ポイント】
「硬く癒着する病変=波動低下」「浮腫・限局性の隆起=波動は保たれる」で区別する。声帯は表層のやわらかい粘膜(カバー:上皮+固有層浅層)が、深部の声帯筋(ボディ)の上を滑るように振動する二層構造をもち、この粘膜波動の有無から障害の深さを推定できる。瘢痕や癌の浸潤でカバーとボディが癒着すると波動が失われ、発声時の振動が乱れて嗄声をきたす。
| 波動が低下する | 波動が保たれる |
|---|---|
| 声帯嚢胞・声門癌・瘢痕 | 声帯ポリープ・ポリープ様声帯 |
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