第26回 言語聴覚士国家試験 第12問
リハ医学第26回
廃用症候群に含まれないのはどれか。
- 1.骨粗鬆症
- 2.関節拘縮
- 3.低カルシウム尿症 ✓
- 4.静脈血栓症
- 5.起立性低血圧
正答:3番
解説
■ 正答:3番 — 低カルシウム尿症
廃用症候群とは、臥床や活動制限により身体機能が低下する症候群です。長期不動化により骨からのカルシウム流出が増加し、尿中カルシウムが増加(高カルシウム尿症)します。低カルシウム尿症は廃用症候群の特徴ではなく、むしろ反対の現象(栄養不良や吸収低下時)を示すため、廃用症候群に含まれません。
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【各選択肢の解説】
1. 骨粗鬆症
✅ 正しい。長期臥床により骨への荷重がなくなり、破骨細胞による骨吸収が亢進して骨密度が低下し、骨粗鬆症が発生します。
2. 関節拘縮
✅ 正しい。不動化により関節周囲の軟部組織(関節包・靱帯・筋肉)が硬化・短縮し、関節可動域が制限されます。廃用症候群の代表的な合併症です。
3. 低カルシウム尿症
❌ 誤り。廃用症候群では骨からのカルシウム流出が増加するため、尿中カルシウムは増加(高カルシウム尿症)します。低カルシウム尿症は廃用症候群に含まれません。
4. 静脈血栓症
✅ 正しい。長期臥床により下肢の血流が停滞し、深部静脈血栓症(DVT)が発生しやすくなります。廃用症候群による重篤な合併症の一つです。
5. 起立性低血圧
✅ 正しい。長期臥床により自動調節機能が低下し、起立時に血圧が十分に上昇できず、めまいや失神を起こします。
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【試験対策ポイント】
廃用症候群の主な症状・合併症
| 分野 | 症状・合併症 |
|---|---|
| 骨・関節 | 骨粗鬆症、高カルシウム尿症、関節拘縮 |
| 筋肉 | 筋萎縮、筋力低下 |
| 循環系 | 起立性低血圧、静脈血栓症 |
| 呼吸系 | 肺活量低下、無気肺 |
| 皮膚 | 褥瘡 |
| 精神 | うつ、認知機能低下 |
紛らわしい知識:カルシウム尿のポイント
- 廃用症候群:高カルシウム尿症(骨流出増加)
- 栄養不良・腸吸収低下:低カルシウム尿症
- この対比が出題ポイント