第26回 言語聴覚士国家試験 第36問
音声学第26回
第26回 言語聴覚士国家試験 第36問(音声学)の正答は 5 です。母音の舌をさらに上げて狭めると、同じ位置の接近音→摩擦音になる([ɯ]→[ɰ]→[ɣ])。
問題
[ɯ]の後舌面の位置を上げたときの音はどれか。
- 1.[o]
- 2.[w]
- 3.[u]
- 4.[x]
- 5.[ɣ] ✓
正答:5番
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この問題の正答率(STカコモン利用者の実データ)
初回正答率 33.6%難問
223人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、STカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:5番 — [ɣ]
[ɯ]は後舌・狭・非円唇の母音で、後舌面はすでに軟口蓋に近い。そこからさらに後舌面を上げると軟口蓋との間の狭めで摩擦が生じ、声帯振動を保ったままの有声軟口蓋摩擦音[ɣ]になる。選択肢5が正しい。
【各選択肢の解説】
1. [o]
❌ 誤り。[o]は後舌・半狭・円唇母音で、[ɯ]より舌が低く唇も丸める。正しくは[ɯ]の後舌面を下げ、唇を丸めた方向の音である。
❌ 誤り。[o]は後舌・半狭・円唇母音で、[ɯ]より舌が低く唇も丸める。正しくは[ɯ]の後舌面を下げ、唇を丸めた方向の音である。
2. [w]
❌ 誤り。[w]は唇の丸めと後舌の盛り上がりを伴う有声両唇軟口蓋接近音で、[u]に対応する円唇の音である。正しくは後舌面を上げるだけでは唇は丸まらない([ɯ]に対応する非円唇の接近音は[ɰ])。
❌ 誤り。[w]は唇の丸めと後舌の盛り上がりを伴う有声両唇軟口蓋接近音で、[u]に対応する円唇の音である。正しくは後舌面を上げるだけでは唇は丸まらない([ɯ]に対応する非円唇の接近音は[ɰ])。
3. [u]
❌ 誤り。[u]は後舌・狭・円唇母音で、[ɯ]との違いは唇の丸めである。正しくは[ɯ]に円唇を加えた音で、後舌面を上げた音ではない。
❌ 誤り。[u]は後舌・狭・円唇母音で、[ɯ]との違いは唇の丸めである。正しくは[ɯ]に円唇を加えた音で、後舌面を上げた音ではない。
4. [x]
❌ 誤り。[x]は軟口蓋で摩擦を作る点は同じだが無声である。正しくは[x]は[ɣ]の無声の対で、有声の[ɯ]から後舌面を上げても声帯振動は残るため[ɣ]になる。
❌ 誤り。[x]は軟口蓋で摩擦を作る点は同じだが無声である。正しくは[x]は[ɣ]の無声の対で、有声の[ɯ]から後舌面を上げても声帯振動は残るため[ɣ]になる。
5. [ɣ]
✅ 正しい(=正答)。有声軟口蓋摩擦音。[ɯ]と同じく非円唇・有声で、後舌面を軟口蓋に近づけて狭めを作った音である。
✅ 正しい(=正答)。有声軟口蓋摩擦音。[ɯ]と同じく非円唇・有声で、後舌面を軟口蓋に近づけて狭めを作った音である。
【試験対策ポイント】
| 音 | 種類 | 調音の位置 | 唇 | 声 |
|---|---|---|---|---|
| [ɯ] | 狭母音 | 後舌 | 非円唇 | 有声 |
| [u] | 狭母音 | 後舌 | 円唇 | 有声 |
| [o] | 半狭母音 | 後舌 | 円唇 | 有声 |
| [w] | 接近音 | 両唇・軟口蓋 | 円唇 | 有声 |
| [ɣ] | 摩擦音 | 軟口蓋 | 非円唇 | 有声 |
| [x] | 摩擦音 | 軟口蓋 | 非円唇 | 無声 |
母音の舌をさらに上げて狭めると、同じ位置の接近音→摩擦音になる([ɯ]→[ɰ]→[ɣ])。円唇の有無([u]・[w])と有声・無声([x])の違いで残りを外す。
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