第26回 言語聴覚士国家試験 第68問
言語発達障害学第26回
フロスティッグ視知覚発達検査(DTVP)の項目にないのはどれか。
- 1.空間関係
- 2.図形と素地
- 3.形の恒常性
- 4.図形の遅延再生 ✓
- 5.空間における位置
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 図形の遅延再生
フロスティッグ視知覚発達検査(DTVP)は視知覚能力を測定する検査ですが、図形の遅延再生(一度見た図形を時間をおいて再現する課題)は本検査の項目に含まれていません。DTVPは即時的な視知覚処理能力を評価するため、記憶成分を含む遅延再生課題は採用されていないとされています。
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【各選択肢の解説】
1. 空間関係
✅ 正しい。DTVPの主要項目の一つです。図形間の位置関係を知覚する能力を測定します。
2. 図形と素地
✅ 正しい。DTVPの主要項目の一つです。背景から目標図形を識別する能力を評価します。
3. 形の恒常性
✅ 正しい。DTVPの主要項目の一つです。大きさ・方向・質感が異なっても同じ形を認識する能力を測定します。
4. 図形の遅延再生
❌ 誤り。DTVPの項目に含まれていません。遅延再生は記憶要素が強いため、視知覚能力の「純粋な」評価ではないと判断されています。
5. 空間における位置
✅ 正しい。DTVPの主要項目の一つです。自分や他の物体との相対的位置関係を知覚する能力を評価します。
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【試験対策ポイント】
フロスティッグ視知覚発達検査(DTVP)の5項目
| 項目 | 評価内容 |
|---|---|
| 空間関係 | 図形間の相互位置関係の知覚 |
| 図形と素地 | 背景から目標図形を分離して認識 |
| 形の恒常性 | 変化しない形態の認識(大きさ・方向・質感の違いを超えて) |
| 空間における位置 | 自分や物体との相対位置の知覚 |
| 図形の方向 | 図形の向きの認識(含まれることもあります) |
重要な否定知識
- 「遅延再生」は記憶成分を含むため、視知覚発達検査には含まれない
- 色彩弁別は視知覚発達検査の対象外(色覚検査とは異なる)
- DTVPは視知覚的処理速度をリアルタイムで評価するため、時間経過を伴う課題は適さない
頻出の紛らわしいポイント
- 「図形の再生」と「図形の遅延再生」は異なる:前者は視知覚に含まれ得ますが、後者は記憶検査として別カテゴリ
- 限局性学習障害(LD)の評価では視知覚検査が重要だが、すべての心理検査を含むわけではない点に注意