第25回 言語聴覚士国家試験 第129問
言語発達障害学第25回
文部科学省による学習障害の定義に含まれないのはどれか
- 1.読む
- 2.話す
- 3.聞く
- 4.記憶する ✓
- 5.推論する
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 記憶する
文部科学省の学習障害(LD)の定義は、基礎的な心理学的プロセスにおける障害を対象としており、「記憶する」能力は含まれていません。LDの定義に含まれる領域は、学習の入出力と処理に関わる特定の機能に限定されています。
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【各選択肢の解説】
1. 読む
✅ 正しい。読字障害(ディスレクシア)は学習障害の典型例であり、文部科学省の定義に含まれます。
2. 話す
✅ 正しい。表出言語(話す)の能力は学習障害の定義に含まれます。話し言葉の形成に関わる基礎的心理学的プロセスの障害が対象です。
3. 聞く
✅ 正しい。聴覚的理解・聞く能力は学習障害の定義に含まれます。聞き取り(聴覚情報処理)の障害が対象です。
4. 記憶する
❌ 誤り。「記憶する」能力は文部科学省の学習障害の定義に含まれていません。これは学習障害の対象外とされている重要な否定知識です。
5. 推論する
✅ 正しい。推論能力(思考・論理的処理)は学習障害の定義に含まれます。基礎的な心理学的プロセスとしての認知処理の領域です。
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【試験対策ポイント】
文部科学省による学習障害(LD)の定義に含まれる領域
| 項目 | 説明 | 含まれるか |
|---|---|---|
| 読む | 読字能力(ディスレクシア) | ✅ 含まれる |
| 書く | 書字能力(ディスグラフィア) | ✅ 含まれる |
| 話す | 表出言語機能 | ✅ 含まれる |
| 聞く | 聴覚理解・聴覚情報処理 | ✅ 含まれる |
| 推論する | 論理的思考・認知処理 | ✅ 含まれる |
| 計算する | 算数能力(ディスカリキュリア) | ✅ 含まれる |
| **記憶する** | **記憶能力全般** | **❌ 含まれない** |
重要な否定知識:「記憶する」が学習障害に含まれない理由
- 学習障害は「学習の入力・処理・出力」に関わる基礎的心理学的プロセスの障害を定義している
- 記憶能力は学習障害というより「認知機能低下」「発達性協調運動障害」などの別カテゴリーに分類される
- 記憶障害がある場合は、注意欠如・多動性障害(ADHD)や知的障害など他の発達障害として評価される
紛らわしい選択肢との区別:
- 「聞く」と「記憶する」は異なる:聞く=入力機能、記憶=保持機能
- 試験では「記憶」「記憶力」というキーワードが出たら要注意