第27回 言語聴覚士国家試験 第68問
言語発達障害学第27回
誤っているのはどれか
- 1.〈S-S法〉言語発達遅滞検査は、1歳半の子供に実施できる
- 2.田中ビネー知能検査Vは、14歳以上の場合に評価点と偏差知能指数を算出する
- 3.DAMは、動作性の知的発達水準を測定できる
- 4.発達検査には、子供に直接実施する検査と保護者から情報を得る質問紙による検査とがある
- 5.乳幼児精神発達診断法(津守・稲毛式)は、年齢による3タイプと発達に遅れがあるタイプの検査用紙がある ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — 乳幼児精神発達診断法(津守・稲毛式)は、年齢による3タイプと発達に遅れがあるタイプの検査用紙がある
乳幼児精神発達診断法(津守・稲毛式)の検査用紙は「年齢による4タイプ」です。発達に遅れがあるタイプは確かに存在しますが、年齢別タイプは3タイプではなく4タイプ(0~4ヶ月、5~8ヶ月、9~12ヶ月、13~24ヶ月)で構成されています。選択肢5はこの基本的な構成を誤って述べているため誤りです。
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【各選択肢の解説】
1. 〈S-S法〉言語発達遅滞検査は、1歳半の子供に実施できる
✅ 正しい。S-S法(下位言語発達遅滞検査)の対象年齢は1歳6ヶ月~4歳11ヶ月です。1歳半はこの範囲に含まれるため実施可能です。
2. 田中ビネー知能検査Vは、14歳以上の場合に評価点と偏差知能指数を算出する
✅ 正しい。田中ビネー知能検査Vでは、14歳未満は「知能指数(IQ)」、14歳以上は「評価点」と「偏差知能指数」を算出します。この基準は児童と成人を区別する重要な変更点です。
3. DAM(描画発達評価法)は、動作性の知的発達水準を測定できる
✅ 正しい。DAMは子どもが描いた絵(人物画)から動作性(操作的)な知的発達水準を評価する検査です。言語を使わない非言語的アセスメント手法です。
4. 発達検査には、子供に直接実施する検査と保護者から情報を得る質問紙による検査とがある
✅ 正しい。発達検査は多様な方法論を含みます。直接実施型(新生児行動評価スケールなど)と質問紙型・観察記録型(両親記入式:ASQなど)の両者が存在します。
5. 乳幼児精神発達診断法(津守・稲毛式)は、年齢による3タイプと発達に遅れがあるタイプの検査用紙がある
❌ 誤り。年齢別検査用紙は「3タイプ」ではなく「4タイプ」です。対象月齢は0~24ヶ月で、4つの月齢区分(0~4ヶ月、5~8ヶ月、9~12ヶ月、13~24ヶ月)が設定されています。
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【試験対策ポイント】
発達検査の分類と特徴
| 検査名 | 対象年齢 | 測定内容 | 方法 |
|---|---|---|---|
| 乳幼児精神発達診断法(津守・稲毛式) | 0~24ヶ月 | 姿勢・運動、探索行動、社会的行動など | 直接観察・面接 |
| S-S法言語発達遅滞検査 | 1歳6ヶ月~4歳11ヶ月 | 言語発達遅滞の有無と程度 | 直接検査 |
| 田中ビネー知能検査V | 2歳~成人 | 知能指数(IQ)/偏差知能指数 | 直接検査 |
| DAM(描画発達評価法) | 3歳~8歳 | 動作性知的発達水準 | 描画・非言語 |
頻出ポイント:年齢別タイプの数
- 津守・稲毛式:「4タイプ」(0~4月、5~8月、9~12月、13~24月)