STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第28回 言語聴覚士国家試験 第130問

臨床心理学第28回
投影(映)法はどれか。
  1. 1.MMPI
  2. 2.SCT ✓
  3. 3.YG性格検査
  4. 4.WPPSI
  5. 5.MMSE

正答:2番

解説
# 第28回 第130問 解説 ■ 正答:2番 — SCT 投影法とは、刺激に対する被検者の反応から無意識の欲求・葛藤・パーソナリティ特性を推測する心理検査法です。SCT(文章完成法)は、不完全な文章の末尾を被検者に自由に完成させさせることで、その人の思考・感情・価値観の無意識的側面を引き出します。 --- 【各選択肢の解説】 1. MMPI ❌ 誤り。**質問紙法(自己記入式)**に分類される検査です。567項目の質問文に対して「はい・いいえ」で回答させるため、被検者の自己報告に依存しており、無意識の心理内容を直接抽出する方法ではありません。 2. SCT(文章完成法) ✅ 正しい。代表的な**投影法**です。「私は~」「父親は~」など不完全な文章を40〜80文提示し、被検者の自由な完成反応から適応状況・対人関係・親子関係・自己概念などの無意識的心理を推定します。**Rotter改訂版SCT**が臨床でよく用いられます。 3. YG性格検査 ❌ 誤り。**質問紙法(自己記入式)**です。120項目の質問に「はい・いいえ」で応答し、12個の性格因子を測定します。投影法ではありません。 4. WPPSI ❌ 誤り。**知能検査(標準化された認知検査)**であり投影法ではありません。WPPSI-Ⅳは幼児(2歳6ヶ月〜7歳3ヶ月)の知能を測定する検査です。 5. MMSE ❌ 誤り。**簡易認知機能検査(スクリーニング検査)**です。見当識・記憶・注意・言語・視空間認知の11項目を評価し、認知症の疑いをスクリーニングします。投影法ではありません。 --- 【試験対策ポイント】 **心理検査の分類(必ず区別)**: | 検査法 | 分類 | 代表例 | 特徴 | |---|---|---|---| | **投影法** | 自由反応法 | SCT・TAT・ロールシャッハテスト・バウムテスト | 刺激に対する自由な反応から無意識の心理を推測。解釈には経験と訓練が必要 | | **質問紙法** | 構造化検査 | MMPI・YG性格検査・新版K式発達検査の一部 | 標準化された質問項目に対する自己報告。定量化しやすい | | **知能検査** | 標準化検査 | WAIS-Ⅳ・WISC-Ⅴ・WPPSI-Ⅳ・Raven標準進行列 | 認知能力(言語理解・知覚推理・処理速度など)を客観的に測定 | | **認知機能スクリーニング** | 簡易検査 | MMSE・MoCA・改訂長谷川式認知機能検査 | 認知機能低下の有無を短時間に評価(診断ツールではない) | **投影法の種類と特徴**: - **SCT(文章完成法)**:対人関係・親子関係・自己認知の把握に適している。言語能力が必要 - **TAT(主題統覚テスト)**:曖昧な人物画像を見せ、その場面の物語を作らせる。成就動機・親和動機の測定に有用 - **ロールシャッハテスト**:インクのしみ(左右対称)に対する自由な知覚反応を記録。知覚様式・反応内容から人格特性を解釈 - **バウムテスト(樹木画テスト)
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