第28回 言語聴覚士国家試験 第32問
臨床心理学第28回
Freud, S.の精神分析理論はどれか。
- 1.構造論 ✓
- 2.ABC理論
- 3.心身一元論
- 4.自己決定理論
- 5.社会的学習理論
正答:1番
解説
# 第28回 第32問 解説
■ 正答:1番 — 構造論
Freud(フロイト)の**構造論**は、精神分析理論の基礎を成す重要な概念です。精神を「イド(無意識の衝動)」「自我(現実との調整)」「超自我(道徳・良心)」の3つの部分に分けて理解し、これらの葛藤が心理現象を生み出すと考えました。国試では Freud の基本理論を問われることが頻出です。
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【各選択肢の解説】
1. **構造論**
✅ **正しい。** Freud が提唱した精神分析理論の中核。イド・自我・超自我の相互作用で人間の行動や心理現象を説明します。無意識領域を扱う点が革新的でした。
2. **ABC理論**
❌ 誤り。Ellis(エリス)が認知療法の枠組みで提唱した理論です。A(出来事)→B(信念・認知のゆがみ)→C(結果としての感情障害)の連鎖で説明します。Freud ではありません。
3. **心身一元論**
❌ 誤り。精神医学の基礎概念の一つですが、特定の提唱者に帰属する理論ではなく、Freud 固有の理論ではありません。
4. **自己決定理論**
❌ 誤り。Deci と Ryan が提唱した動機づけ理論です。自律性・有能性・関係性の3つの基本的心理的ニーズが内発的動機を高めると考えます。Freud ではありません。
5. **社会的学習理論**
❌ 誤り。Bandura(バンデューラ)が提唱した理論で、他者のモデリングを通じた学習メカニズムを説明します。観察学習の概念が核となります。Freud ではありません。
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【試験対策ポイント】
**Freud と他の心理学者の理論の鑑別**は国試頻出です。以下の表で整理して覚えておきましょう:
| 理論名 | 提唱者 | 主な内容 | 領域 |
|---|---|---|---|
| **構造論** | **Freud** | **イド・自我・超自我** | **精神分析** |
| ABC理論 | Ellis | 認知のゆがみ→不適応 | 認知療法 |
| 自己決定理論 | Deci & Ryan | 内発的動機づけ・基本心理的ニーズ | 動機づけ心理学 |
| 社会的学習理論 | Bandura | モデリング・観察学習 | 学習心理学 |
| 来談者中心療法 | Rogers | 無条件の肯定的関心・共感的理解 | クライアント中心療法 |
| 森田療法 | 森田正馬 | 不安を逃避しない・あるがままを受け入れ | 日本発の精神療法 |
**Freud の精神分析理論の重要概念**(頻出):
- **構造論**:イド(本能的欲動)・自我(現実検討・防衛機制)・超自我(道徳性)
- **発達段階説**:口唇期→肛門期→男根期→潜伏期→生殖期(各段階での心理社会的課題)
- **防衛機制**:抑圧・投影・合理化・昇華など(発達段階にとどまるのが「固着」)
- **無意識の探求**:自由連想法・夢の分析を治療的手段として用いた点が革新的
**試験での出題パターン**:
- 「Freud が提唱したのはどれか」→ **構造論・発達段階説・防衛機制・無意識論**
- 「〇〇理論の提唱者は誰か」→ Freud ではない選択