STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第28回 言語聴覚士国家試験 第30問

臨床心理学第28回
性格特性の5因子モデルの因子でないのはどれか。
  1. 1.楽観性 ✓
  2. 2.開放性
  3. 3.誠実性
  4. 4.協調性
  5. 5.神経症傾向

正答:1番

解説
# ST国試 第28回 第30問 解説 ■ 正答:**1番 — 楽観性** 性格特性の5因子モデル(Big Five)は、心理学者によって提唱された最も広く認められた性格分類体系です。この5つの因子には、「楽観性」は含まれません。楽観性や悲観性は、むしろ「神経症傾向」(情動不安定性)と関連する特性として捉えられます。 --- ## 【各選択肢の解説】 **1. 楽観性** ❌ 楽観性は5因子モデルに含まれません。ただし、楽観性は「神経症傾向の低さ」や「開放性の高さ」と相関する特性として理解されることがあります。試験で引っかかりやすい選択肢です。 **2. 開放性(Openness)** ✅ 正しい5因子の一つです。知的好奇心、創造性、新しい経験への適応性などを表します。「新しいことへの関心」「審美性」「多様な視点の受容」が特徴です。 **3. 誠実性(Conscientiousness)** ✅ 正しい5因子の一つです。計画性、規律性、責任感、組織化能力などを表します。仕事の正確性や自己管理能力と関連する重要な因子です。 **4. 協調性(Agreeableness)** ✅ 正しい5因子の一つです。他者への思いやり、共感性、協力性、利他性などを表します。対人関係の良好さに関連します。 **5. 神経症傾向(Neuroticism)** ✅ 正しい5因子の一つです。不安、怒り、抑うつ、自己不安定性などを表します。ストレス反応の大きさや情動的不安定性を示す因子です。楽観性・悲観性はこの因子に関連します。 --- ## 【試験対策ポイント】 **Big Five(性格の5因子モデル)の完全版**: | 因子 | 英語 | 主な特徴 | 臨床的意義 | |---|---|---|---| | 開放性 | Openness | 創造性・好奇心・新経験への適応 | 学習意欲・柔軟な思考 | | 誠実性 | Conscientiousness | 計画性・責任感・自己規律 | 仕事遂行能力・自己管理 | | 外向性 | Extraversion | 社交性・活動性・支配性(※第30問に未出) | コミュニケーション頻度 | | 協調性 | Agreeableness | 共感性・思いやり・協力性 | 対人関係・チームワーク | | 神経症傾向 | Neuroticism | 不安・抑うつ・情動不安定 | メンタルヘルスリスク | **重要な区別**: - 楽観性・悲観性=**個々の思考パターン**であり、Big Fiveの独立した因子ではなく、他の因子(特に神経症傾向の低さ)と相関する二次的特性 - **「外向性」も5因子に含まれます**(この問題には出ていませんが頻出) - 医療現場では、患者の性格5因子プロフィールを評価することで、カウンセリング・訓練への反応性・ストレス対処能力などを予測できます **言語聴覚士国試での出題ポイント**: - クライアントの性格特性を理解することは、言語聴覚療法の効果や人間関係構築に影響します - 「神経症傾向が高い患者」は訓練中のストレス反応が大きい傾向→支援方法の工夫が必要 - 「開放性が低い患者」は新しい代償手段(AAC、代替音声など)の受容が困難な可能性→導入方法の丁寧
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