第28回 言語聴覚士国家試験 第144問
言語学第28回
派生語はどれか。
- 1.泣く泣く
- 2.ワープロ
- 3.抽象化 ✓
- 4.高校野球
- 5.やぶく (破く)
正答:3番
解説
下記の解説を生成しました。
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UPDATE questions SET explanation = '■ 正答:3番 — 抽象化
派生語とは、語根(基語)に接辞(接頭辞・接尾辞)を付加して新しい語を作る語形成法です。「抽象化」は「抽象(名詞)」に接尾辞「−化」を付けることで動詞へと派生した語です。元の語の意味を保ちながら、品詞や文法的機能を変える点が派生語の特徴です。
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【各選択肢の解説】
1. 泣く泣く
❌ 誤り。同じ語幹「泣く」を繰り返して意味を強めたものです。このような語形成を「反復」または「重ね言葉」と呼びます。接辞による派生ではありません。
2. ワープロ
❌ 誤り。「ワード・プロセッサー」の前部と後部を合わせた造語です。このような語形成を「頭語化」「混成語」(かばん語)と呼びます。派生語ではなく合成語に属します。
3. 抽象化
✅ 正しい。「抽象」という名詞に接尾辞「−化」を付加することで、「抽象的にする、抽象度を高める」という動詞へと派生しています。接辞による語形成の典型的な例です。
4. 高校野球
❌ 誤り。「高等学校」と「野球」という二つの独立した語を組み合わせたものです。これは「合成語」(複合語)であり、派生語ではありません。複合語は接辞によらず二つ以上の語幹を結合して形成されます。
5. やぶく(破く)
❌ 誤り。異なる字表記を持つ同音異義語です。派生関係にはありませんし、「泣く」のような反復・重ね言葉でもなく、単なる別語です。
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【試験対策ポイント】
**派生語と混同しやすい語形成法の区別**:
| 語形成法 | 定義 | 例 |
|---|---|---|
| 派生 | 語根に接辞(接頭辞・接尾辞)を付加 | 抽象→**抽象化**、読む→**読み手**、走る→**走者** |
| 合成(複合) | 二つ以上の語幹を組み合わせ | **机上**(机+上)、**高校野球**(高校+野球)、**雪女**(雪+女) |
| 反復(重ね言葉) | 同じ語を繰り返す | **泣く泣く**、**密かに密かに** |
| 混成(頭語化) | 複数語の一部を組み合わせ | **ワープロ**(ワード+プロセッサー)、**朝ドラ**(朝+ドラマ) |
| 転成 | 同形の語が異なる品詞に用いられる | 「走る(動詞)」と「走る子ども(形容詞用法)」 |
**派生接尾辞の主要パターン**:
- **−化**(動詞化):抽象→抽象化、電子→電子化
- **−化**(名詞化):専門→専門化、個人→個人化
- **−的**(形容詞化):学問→学問的、社会→社会的
- **−者**(人名詞化):走る→走者、教える→教者
- **−性**(名詞化・抽象化):陽気→陽気性、柔軟→柔軟性
- **−度**(名詞化):深い→深度、濃い→濃度
国試では派生語と合成語・反復・混成語の区別が頻出です。特に「接辞の有無」が判断のカギになります。' WHERE year = 28 AND no = 144