第28回 言語聴覚士国家試験 第43問
言語学第28回
第28回 言語聴覚士国家試験 第43問(言語学)の正答は 2 です。語は、それ自体が実質的な意味をもつ内容語(実質語)と、文法的な働きを担う機能語(付属語)に大別される。
問題
日本語における内容語(実質語)はどれか。
a.形容詞
b.助動詞
c.接続詞
d.助詞
e.動詞
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
正答:2番
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解説
■ 正答:2番 — a・e(形容詞・動詞)
語は、それ自体が実質的な意味をもつ内容語(実質語)と、文法的な働きを担う機能語(付属語)に大別される。名詞・動詞・形容詞・形容動詞・副詞は内容語、助詞・助動詞は機能語である。本問では形容詞(a)と動詞(e)が内容語にあたる。
【各選択肢の解説】
a. 形容詞
✅ 性質・状態を表す実質的意味をもつ内容語である。
✅ 性質・状態を表す実質的意味をもつ内容語である。
b. 助動詞
❌ 用言などに付いて意味を添える付属語であり、機能語。
❌ 用言などに付いて意味を添える付属語であり、機能語。
c. 接続詞
❌ 語と語・文と文の関係を示す働きが中心で、内容語(実質語)には含めない。
❌ 語と語・文と文の関係を示す働きが中心で、内容語(実質語)には含めない。
d. 助詞
❌ 自立語に付いて文法的関係を示す付属語であり、機能語。
❌ 自立語に付いて文法的関係を示す付属語であり、機能語。
e. 動詞
✅ 動作・作用・存在を表す実質的意味をもつ内容語である。
✅ 動作・作用・存在を表す実質的意味をもつ内容語である。
したがって a・e が正答で、選択肢2となる。
【試験対策ポイント】
内容語は語彙的意味をもち数が多く新語も生まれる(開いた類)。機能語は数が限られ文法機能を担う(閉じた類)。助詞・助動詞は機能語の代表である。失語症の自発話では、ブローカ失語で機能語が脱落して内容語が並ぶ電文体(失文法)がみられるなど、内容語と機能語の区別は臨床的にも重要である。
| 内容語(実質語) | 機能語 |
|---|---|
| 名詞・動詞・形容詞 | 助詞 |
| 形容動詞・副詞 | 助動詞 |
接続詞・連体詞・感動詞はそれ自体で文節を作れる自立語だが、語彙的な対象を指し示すというより文中での関係や働きを担うため、内容語(実質語)には数えないのが一般的である。なお自立語と付属語の区別は文節を作れるか否かによる分類で、内容語と機能語の区別とは観点が異なる。
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