第28回 言語聴覚士国家試験 第45問
第28回 言語聴覚士国家試験 第45問(言語学)の正答は 3 です。「ない」には、用言に付いて打消を表す助動詞と、それ自体が一語の形容詞の場合がある。
- 1.変わらない
- 2.書かない
- 3.つまらない ✓
- 4.落ち着かない
- 5.動かない
正答:3番
初回正答率 79.9%やさしい
283人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、STカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
「ない」には、用言に付いて打消を表す助動詞と、それ自体が一語の形容詞の場合がある。動詞の未然形に付いて否定する「ない」は助動詞だが、「つまらない」は全体で一つの形容詞であり、「ない」は語の一部で独立した助動詞ではない。
【各選択肢の解説】
❌ 誤り。動詞「変わる」+打消の助動詞「ない」。正しくはこの「ない」は打消の助動詞である(「変わらぬ」と言い換えられる)。
❌ 誤り。動詞「書く」+打消の助動詞「ない」。正しくはこの「ない」は打消の助動詞である(「書かぬ」と言い換えられる)。
✅ 正しい。全体で一語の形容詞であり、「ない」は助動詞ではない(=正答)。「つまる」を否定した意味ではない。
❌ 誤り。動詞「落ち着く」+打消の助動詞「ない」。正しくはこの「ない」は打消の助動詞である(「落ち着かぬ」と言い換えられる)。
❌ 誤り。動詞「動く」+打消の助動詞「ない」。正しくはこの「ない」は打消の助動詞である(「動かぬ」と言い換えられる)。
【試験対策ポイント】
見分け方は「直前を未然形の動詞に分解できるか」。動詞の未然形に付く「ない」は打消の助動詞である。一方、「ない」の直前に「は」を入れて「〜はない」と言える場合は補助形容詞、語全体で一語の形容詞になっている場合(つまらない・あぶない・少ない)は語の一部であり、いずれも助動詞ではない。「つまらない」は「つまる」を否定した意味ではなく、動詞+打消に分解できないため形容詞と判断できる。
| 「ない」の種類 | 例 |
|---|---|
| 打消の助動詞 | 書かない・動かない |
| 形容詞の一部 | つまらない・あぶない |
| 補助形容詞 | 高くない・きれいでない |
もう一つの見分け方として、「ない」を「ぬ(ん)」に置き換えられるかを試す方法がある。「書かない→書かぬ」のように置換できれば打消の助動詞、「少ない→×少ぬ」「危ない→×危ぬ」のように置換できなければ形容詞(の一部)と判断できる。ただし「つまらぬ」のように慣用的に「ぬ」形が残る語もあるので補助的な目安とする。
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