第28回 言語聴覚士国家試験 第27問
認知心理学第28回
第28回 言語聴覚士国家試験 第27問(認知心理学)の正答は 4 です。帰属とは、行動の原因を何に求めるかという推論である。
問題
他者の行動の原因をその人の内的な特性に帰属しようとし、自分自身の行動の原因を外的な状況に帰属しようとする傾向はどれか。
- 1.利己的帰属
- 2.対応バイアス
- 3.内集団バイアス
- 4.行為者-観察者バイアス ✓
- 5.セルフ・ハンディキャッピング
正答:4番
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解説
■ 正答:4番 — 行為者-観察者バイアス
帰属とは、行動の原因を何に求めるかという推論である。他者の行動は内的要因(性格・能力)に、自分の行動は外的要因(状況)に帰属しやすい傾向を行為者-観察者バイアスという。行為者である自分は状況情報をよく知るのに対し、観察者として他者を見るときは人物に注意が向くために生じる。
【各選択肢の解説】
1. 利己的帰属
❌ 成功は自分の能力に、失敗は外的要因に帰属して自尊心を守る傾向(セルフ・サービング・バイアス)であり、設問とは異なる。
❌ 成功は自分の能力に、失敗は外的要因に帰属して自尊心を守る傾向(セルフ・サービング・バイアス)であり、設問とは異なる。
2. 対応バイアス
❌ 状況要因を軽視して行動を当人の性質に過度に帰属する傾向(基本的帰属の誤り)。他者一般に向くもので、自他の非対称を説明しない。
❌ 状況要因を軽視して行動を当人の性質に過度に帰属する傾向(基本的帰属の誤り)。他者一般に向くもので、自他の非対称を説明しない。
3. 内集団バイアス
❌ 自分の所属集団を高く評価する傾向で、帰属の自他差とは別概念。
❌ 自分の所属集団を高く評価する傾向で、帰属の自他差とは別概念。
4. 行為者-観察者バイアス
✅ 自分(行為者)の行動は状況に、他者(観察者として見る対象)の行動はその人の特性に帰属する非対称性(=正答)。
✅ 自分(行為者)の行動は状況に、他者(観察者として見る対象)の行動はその人の特性に帰属する非対称性(=正答)。
5. セルフ・ハンディキャッピング
❌ 失敗に備えあらかじめ不利な条件を作り言い訳を用意する方略。
❌ 失敗に備えあらかじめ不利な条件を作り言い訳を用意する方略。
【試験対策ポイント】
「自分=状況のせい、他人=性格のせい」が行為者-観察者バイアスの核心。似た用語の対応バイアス(基本的帰属の誤り)は「他者を見るとき状況を軽視する」点が中心で、自他差を強調しない。
| 用語 | 内容 |
|---|---|
| 行為者-観察者バイアス | 自分は状況・他者は内的特性に帰属 |
| 対応バイアス | 行動を状況より人物に帰属しがち |
| 利己的帰属 | 成功は自分・失敗は状況 |
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