STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第28回 言語聴覚士国家試験 第28問

心理測定法第28回
心理検査の信頼性のうち内的整合性はどれか。
  1. 1.複数の評定者が整合的な評定をしている程度
  2. 2.検査が参加者の真の特性を正確に測定している程度
  3. 3.異なる環境においても参加者の検査結果が同じになる程度
  4. 4.検査に含まれる複数の項目が同一の特性を測定している程度 ✓
  5. 5.同一参加者に時間をおいて再検査したとき結果が一貫している程度

正答:4番

解説
# 第28回 第28問 — 心理測定法 ■ 正答:**4番** — 検査に含まれる複数の項目が同一の特性を測定している程度 内的整合性(internal consistency)とは、**1つの検査内に含まれる複数の項目群が、互いに一貫性を持ち、同じ特性(潜在的な心理構成概念)を測定しているかどうかを示す信頼性指標**です。言い換えれば、「検査全体として一つの概念をまとめて測定できているか」という指標であり、**Cronbachのα係数**や**Kuder-Richardson公式(KR-20、KR-21)**で定量化されます。 --- ## 【各選択肢の解説】 1. **複数の評定者が整合的な評定をしている程度** ❌ 誤り。これは**評定者間信頼性(inter-rater reliability)** です。複数の観察者・検査者が同じ対象に対して与える評点の一致度を表します。 2. **検査が参加者の真の特性を正確に測定している程度** ❌ 誤り。これは**妥当性(validity)** 、特に**構成概念妥当性(construct validity)**や**基準妥当性(criterion validity)**の概念です。信頼性と妥当性は異なる属性です。高い信頼性があっても妥当性が低い場合があります。 3. **異なる環境においても参加者の検査結果が同じになる程度** ❌ 誤り。これは**環境的安定性**に関する説明で、信頼性の定義として不正確です。強いて言えば**テスト・リテスト信頼性**の一側面に近いですが、「内的整合性」ではありません。 4. **検査に含まれる複数の項目が同一の特性を測定している程度** ✅ **正しい。これが内的整合性の定義です。** 例:「抑うつスケール」が15項目で構成されている場合、これらの15項目がすべて「抑うつ」という同じ特性を測定しているかどうかが内的整合性です。α係数が0.8以上なら内的整合性が高いと判断されます。 5. **同一参加者に時間をおいて再検査したとき結果が一貫している程度** ❌ 誤り。これは**テスト・リテスト信頼性(再テスト信頼性)** です。同一人物に異なる時期に同じ検査を実施した場合の相関係数で表されます。内的整合性ではなく**安定性**を表す信頼性指標です。 --- ## 【試験対策ポイント】 ### ■ 信頼性(reliability)と妥当性(validity)の整理 | 指標 | 定義 | 測定方法 | キーワード | |---|---|---|---| | **内的整合性** | 同一検査内の複数項目が同じ特性を測定しているか | Cronbachのα係数・KR-20 | 1つの検査の「項目間の一貫性」 | | **テスト・リテスト信頼性** | 時間間隔を置いた再検査の一致度 | Pearson相関・級内相関 | 「時間的安定性」 | | **評定者間信頼性** | 複数の観察者が同じ対象に与える評定の一致度 | Cohen's kappa・級内相関 | 「観察者の一貫性」 | | **構成概念妥当性** | 検査が測定すべき理論的概念を実際に測定しているか | 因子分析・多特性多方法マトリックス | 「真の構成概念の測定」 | | **基準妥当性** | 外部基準(診断など)との相関の強さ | 相関係数・AUC | 「外部基準との対応」 | ### ■
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