第28回 言語聴覚士国家試験 第42問
第28回 言語聴覚士国家試験 第42問(音響学)の正答は 1 です。雑音環境下で自分の声が聞き取りにくいとき、話者が無意識に声を大きくしたり、ピッチや発話速度を変えたりして発話様式を適応的に調整する現象をロンバード効果という。
- 1.ロンバード効果 ✓
- 2.腹話術効果
- 3.ハース効果
- 4.インテンシティ効果
- 5.マスキング効果
正答:1番
初回正答率 39.5%難問
157人の初回解答から算出(2026年8月1日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、STカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
雑音環境下で自分の声が聞き取りにくいとき、話者が無意識に声を大きくしたり、ピッチや発話速度を変えたりして発話様式を適応的に調整する現象をロンバード効果という。聴覚フィードバックに基づいて発話を制御する代表例である。
【各選択肢の解説】
✅ 雑音下で話者が発話様式(声量など)を適応的に変える現象(=正答)。
❌ 音源の位置の知覚が視覚情報に引き寄せられる現象(視覚優位の音源定位)。
❌ 先行音効果。わずかに先行した音の方向に音源を定位する現象。
❌ 発話制御を表す確立した用語ではなく、設問の現象を指さない。
❌ ある音が別の音の聞こえを妨げる現象で、聞き手側の知覚に関する用語。
【試験対策ポイント】
ロンバード効果は「雑音下で声が大きくなる」話者側の現象で、自分の声をモニターする聴覚フィードバックが発話運動の制御に関与することを示す。マスキングは聞き手側、腹話術効果・ハース効果は音源定位に関する現象と区別する。ロンバード効果は声量だけでなく、ピッチの上昇や発話速度の低下、母音の明瞭化を伴うこともあり、騒音下での聞き取りやすさを高める方向に働く。
| 用語 | 関係する側 |
|---|---|
| ロンバード効果 | 話者(発話制御) |
| マスキング効果 | 聞き手(聞こえの妨げ) |
| 腹話術効果・ハース効果 | 聞き手(音源定位) |
ロンバード効果は、自分の声が雑音に埋もれて聞き取りにくくなったとき、聴覚フィードバックの低下を補おうとして声量などを自動的に上げる適応反応と理解できる。難聴者で声が大きくなりがちなのも、自分の声のモニターが届きにくいことによる類似の現象として説明される。
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