第28回 言語聴覚士国家試験 第68問
言語発達障害学第28回
<S-S法>言語発達遅滞検査の言語発達段階で正しい順序はどれか。
- 1.機能的操作→ふるい分け→選択→身振り記号→音声記号 ✓
- 2.機能的操作→選択→ふるい分け→身振り記号→音声記号
- 3.ふるい分け→選択→機能的操作→身振り記号→音声記号
- 4.選択→ふるい分け→機能的操作→身振り記号→音声記号
- 5.身振り記号→音声記号→選択→ふるい分け→機能的操作
正答:1番
解説
# 第28回 第68問 言語発達障害学
■ 正答:**1番** — 機能的操作→ふるい分け→選択→身振り記号→音声記号
S-S法(鈴木・佐藤法)は日本で開発された言語発達遅滞児の検査・訓練法で、言語獲得の発達段階を5段階に整理しています。この段階は、より原始的で具体的な操作から、より象徴的・抽象的な表現へと発展していく過程を示しており、言語発達遅滞児への介入段階の設定に重要です。
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【各選択肢の解説】
**1. 機能的操作→ふるい分け→選択→身振り記号→音声記号**
✅ **正しい**。S-S法の5段階は発達順序に従います。実物を用いた最も具体的な操作から、最も抽象的な音声言語へ段階的に進みます。
**2. 機能的操作→選択→ふるい分け→身振り記号→音声記号**
❌ 誤り。「選択」と「ふるい分け」の順序が逆です。「ふるい分け」は「選択」より前の段階です。
**3. ふるい分け→選択→機能的操作→身振り記号→音声記号**
❌ 誤り。「機能的操作」が最初に来ていません。言語発達の最初段階として、実物を用いた具体的操作が基本です。
**4. 選択→ふるい分け→機能的操作→身振り記号→音声記号**
❌ 誤り。最初の段階「機能的操作」が適切に配置されていません。
**5. 身振り記号→音声記号→選択→ふるい分け→機能的操作**
❌ 誤り。完全に逆順になっており、最も抽象的な音声記号が最初になっています。発達段階の概念と矛盾します。
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【試験対策ポイント】
**S-S法の5段階(具体→抽象への進行)**:
| 段階 | 特徴 | 使用物品・方法 |
|---|---|---|
| **第1段階:機能的操作** | 実物に対する具体的操作・物と物の関係性を理解 | スプーン・コップなど実物を使用。「スプーンでご飯を食べる」等の実践的操作 |
| **第2段階:ふるい分け** | 実物の分類・共通特性の認識 | 「赤い物」「丸い物」など属性によるグループ分け |
| **第3段階:選択** | 「どちらが〜か」の二者択一・比較判断 | 絵カード2枚から正答を指す |
| **第4段階:身振り記号** | ジェスチャー・手話的表現・言語以前の象徴機能 | 「バイバイ」「いただきます」など慣習的な身振り |
| **第5段階:音声記号** | 音声言語・最も抽象的で汎用的な記号 | 名詞→動詞→文法機能語へと進む |
**重要な理解のポイント**:
1. **段階的かつ段階間の飛び越しがない**:言語発達遅滞児は各段階を踏まえて段階的に進むため、飛び越しる訓練は無効。順序が重要
2. **「機能的操作」が最初**:最も具体的・実践的な段階が基盤となり、ここが不十分だと上位段階の習得も困難
3. **「音声記号」が最後**:最も抽象的・象徴的な段階であり、下位段階の習得があってはじめて成立
4. **「身振り記号」は中間**:音韻は言語理解がなくても模倣できるため、実は音声言語より先に習得される可