第28回 言語聴覚士国家試験 第73問
言語発達障害学第28回
第28回 言語聴覚士国家試験 第73問(言語発達障害学)の正答は 1 です。学童期の注意欠如多動症(ADHD)の支援では、できない部分を減点的に制限するのではなく、環境を整え、見通しや手順を具体的に示して成功体験を支えることが原則である。
問題
学童期の注意欠如多動症の支援について適切でないのはどれか。
- 1.学級の係活動を制限する。 ✓
- 2.持ち帰る物のチェックリストを作る。
- 3.掃除の手順を具体的なモデルで示す。
- 4.課題は注意持続が可能な量にする。
- 5.養育者にペアレント・トレーニングを行う。
正答:1番
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解説
■ 正答:1番 — 学級の係活動を制限する
学童期の注意欠如多動症(ADHD)の支援では、できない部分を減点的に制限するのではなく、環境を整え、見通しや手順を具体的に示して成功体験を支えることが原則である。係活動を制限することは、活躍や自己肯定感の機会を奪い適切でない。選択肢1が適切でない。
【各選択肢の解説】
1. 学級の係活動を制限する。
✅ 適切でない(=正答)。役割を取り上げるのではなく、参加しやすい工夫をして活躍の場を確保するのがよい。
✅ 適切でない(=正答)。役割を取り上げるのではなく、参加しやすい工夫をして活躍の場を確保するのがよい。
2. 持ち帰る物のチェックリストを作る。
❌ 適切。忘れ物を減らすための視覚的な手がかりで、不注意への有効な支援。
❌ 適切。忘れ物を減らすための視覚的な手がかりで、不注意への有効な支援。
3. 掃除の手順を具体的なモデルで示す。
❌ 適切。手順を具体的・視覚的に示すことで見通しを持ちやすくする。
❌ 適切。手順を具体的・視覚的に示すことで見通しを持ちやすくする。
4. 課題は注意持続が可能な量にする。
❌ 適切。集中が続く範囲に課題量を調整し、達成感を得られるようにする。
❌ 適切。集中が続く範囲に課題量を調整し、達成感を得られるようにする。
5. 養育者にペアレント・トレーニングを行う。
❌ 適切。家庭での関わり方を学ぶペアレント・トレーニングは有効な支援。
❌ 適切。家庭での関わり方を学ぶペアレント・トレーニングは有効な支援。
【試験対策ポイント】
ADHD支援は「環境調整・視覚的手がかり・課題の細分化・肯定的な関わり・家庭支援」が柱。制限や叱責で行動を抑えるのではなく、できる工夫を整えて成功体験を積ませる。役割や活動を取り上げる対応は逆効果になりやすい。
| 有効な支援 | 避けたい対応 |
|---|---|
| チェックリスト・手順のモデル提示 | 役割・活動の制限 |
| 課題量の調整・ペアレントトレーニング | 叱責中心の関わり |
望ましい行動をすぐ具体的にほめる肯定的フィードバックが、行動の定着に有効である。
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