第28回 言語聴覚士国家試験 第175問
音声障害第28回
第28回 言語聴覚士国家試験 第175問(音声障害)の正答は 5 です。音声の評価には、音の信号を分析する音響分析と、呼気の流れや圧を測る空気力学的検査がある。
問題
音響分析で測定できないのはどれか。
- 1.VOT
- 2.PPQ
- 3.APQ
- 4.HNR
- 5.MFR ✓
正答:5番
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解説
■ 正答:5番 — MFR
音声の評価には、音の信号を分析する音響分析と、呼気の流れや圧を測る空気力学的検査がある。MFR(平均呼気流率)は発声時の呼気の流れを測る空気力学的検査であり、音響分析では測定できない。選択肢5が該当する。
【各選択肢の解説】
1. VOT
❌ 音響分析で測定できる。破裂から声帯振動開始までの時間である。
❌ 音響分析で測定できる。破裂から声帯振動開始までの時間である。
2. PPQ
❌ 音響分析で測定できる。基本周波数の微小なゆらぎ(ピッチ・ペルターベーション)を表す。
❌ 音響分析で測定できる。基本周波数の微小なゆらぎ(ピッチ・ペルターベーション)を表す。
3. APQ
❌ 音響分析で測定できる。振幅の微小なゆらぎ(アンプリチュード・ペルターベーション)を表す。
❌ 音響分析で測定できる。振幅の微小なゆらぎ(アンプリチュード・ペルターベーション)を表す。
4. HNR
❌ 音響分析で測定できる。調波成分と雑音成分の比(嗄声の程度の指標)である。
❌ 音響分析で測定できる。調波成分と雑音成分の比(嗄声の程度の指標)である。
5. MFR
✅ 音響分析では測定できない(=正答)。平均呼気流率で、空気力学的検査で測定する。
✅ 音響分析では測定できない(=正答)。平均呼気流率で、空気力学的検査で測定する。
【試験対策ポイント】
音声の検査は「音響分析(音の信号から算出)」と「空気力学的検査(呼気流・圧の測定)」に分けて整理する。VOT・PPQ(ジッター系)・APQ(シマー系)・HNRは音響分析の指標、MFR(平均呼気流率)や声門下圧などは空気力学的検査の指標である。
| 検査 | 指標 |
|---|---|
| 音響分析 | VOT・PPQ・APQ・HNR |
| 空気力学的検査 | MFR・声門下圧 |
何を測る検査かを区別しておくことで、声の評価の枠組みを整理しやすくなる。ジッター系(PPQ)は周波数の、シマー系(APQ)は振幅のゆらぎを表し、いずれも声の安定性の指標である。一方、MFRや最長発声持続時間(MPT)は発声の効率や呼気の使い方を反映する。音響面と空気力学面の両方からとらえることで、嗄声の原因や声門閉鎖の状態をより立体的に把握できる。
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